*たわごとコラム

印刷技術

「マシュリカの旅」と「ガラスのジゼル」について、早々にお求めくださった方々から、
あたたかなメッセージをお寄せいただいています。
プレシャスブックスでも、この本たちをご紹介できたことを
とても嬉しく思っていますので、皆さんからのお便りがひとつひとつ心に響きます。
本当にありがとうございます。

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「マシュリカの旅」の紹介文に記載した“印刷方法”について
ご質問をいただきましたので、簡単に追加説明をさせていただきますね。

もうお手元にある方は、できればルーペなどを使って
イラストの部分を確認してみてください。
他のカラー印刷物と見比べると分かりやすいのですが、
これまでのオフセット印刷特有の“網点”が見えないのです。
これは、より高品位な表現を可能にする最先端の印刷技術です。
特に、カバーイラストにはこの技術の効果がはっきりと表われています。
ちなみに、翻訳本は“原書”に近付けるのではなく、
“原画”に近付けることを目標に印刷されていますので、念のため。
絵本をご紹介するのに、印刷技術についてうんぬん言い過ぎるのはあまりにも不粋なので、
これぐらいにしておきますね。(苦笑)

それにしても、ここ数年の印刷技術の進歩には目を見張るものがあります。
もちろんそのほとんどが、デジタル化の恩恵によるものですが、
私のようにアナログ時代から生き長らえている人間からすると、
その変化の勢いに目が回りそうです。

その一方で、ほんの20〜30年前に発行された本なのに
「現代ではもう職人さんがいないので、復刊することは難しい」
といわれているものもあるのですから、おもしろいものですね。

人間でないと、絶対に出来ないことがあるということですね〜・・・当たり前ですけれど。
コンピュータと人間では、得意分野が違うんですよね。

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