*たわごとコラム

「ただのいぬ。」—-追記

今日、アマゾンで確認したら。文庫版もすでに在庫切れになっていました。
けれども、絶版にはなっていないようなので、まだどこかの本屋さんの店頭にはあると思います。

ちなみにこの本、とても可愛らしい表紙ですが、ただそれだけの理由でディスプレイしておける本ではありません。

ハードブック版をご紹介した時にも触れましたが、この本の被写体はみな、役所や保健所を通じ、動物愛護センターに送られた子犬たちです。そこで数日間引き取り手を待って、もしも縁に恵まれなければ致死処分にされる運命です。

だから、この本を見る度にせつない気持ちになります。
子供の頃、道端に捨てられている子犬を見つけて、悲しい気持ちになった時のことを思い出したりもします。

だったらどうして、手元に置いたりするのか・・・しかも、いつも目につくところに。
どうしてでしょう? うまく説明できません。
せつないけれど、愛おしいのです。

何も出来なくても、立ち去りがたい・・・

悲しくなるものを、なるべく見ないようにするという選択肢もあります。
けれど、それで幸せになれるでしょうか?

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