*たわごとコラム

ミラクル・パスワード

近所に住んでいる5才の女の子Yちゃんと弟のTちゃんは、
会うといつも「こんにちは〜」と元気よくあいさつしてくれます。

先日も散歩をしていたら、頭上から「こんにちは〜」と声をかけられ、
見上げてみると二人が家のベランダから思いっきり手を降ってくれていました。
とにかく、誰かに「こんにちは〜」と 言うことが楽しくてしょうがないみたいです。

「こんにちは〜〜!」

「こんにちは〜〜!」

「クロッキ〜〜ちゃんも、こんにちは〜〜!」

そんなふうに元気にあいさつしてくれると、なんだかすごくうれしくて、
一日中楽しい気持ちが続きます。

二人に限らず、この辺りにはあいさつをしてくれる子が多いのです。
もちろん、子供だけでなく大人もそうです。
それは、こちらに引越してきてすぐに感じたこと。
東京やその郊外に住んでいた頃にはあまりなかったことでした。

面識のない人でも、たとえば同じように犬の散歩をしている人と
「こんにちは」とあいさつしあって、それが切っ掛けで“お知り合い”になります。

小さな店に入る時も、郵便局の窓口でも、なんでもない道端でも、
とにかく「こんにちは〜」と声を掛け合って、そこからすべてが始まります。

「こんにちは」は、年代も性別も国籍も・・・あらゆるボーダーを越えて、
“つながりの糸口”を瞬時につくり出してくれるミラクル・パスワードなんですね。

そういえば、「こんにちは〜」は言っても言われても、
なんだかちょっと元気になりますよね。
そういう意味でも、ミラクルです。

もちろん、お互いに声を掛け合えることがベストだけれど、
例え相手に何の反応もなくても、
言っただけでも元気になれるミラクル・パスワードなので、
“言わなきゃ損!損!”ですよね。(笑)
そうそう、みんなに元気を振りまいている YちゃんTちゃん姉弟みたいに。

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