*たわごとコラム

青を求めて・・・その4

かなり自制しているつもりなのですが、
時々理性がゆらいで“青”に誘惑されてしまいます。

お祭りの夜店で、青いビー玉をたくさん買ってしまったこともありますし、
瓶の色でワインを選んでしまったこともあります。
きれいだけど、なんの役にも立たないといえば、それまでのものばかり・・・

海外から持ち帰った物も少なくありません。
昔、アテネの路地裏にあった小さなみやげ物屋で、
瑠璃色や青緑色の一輪ざしを衝動買いしたことがあります。
バックパック旅行の最中だったので、
物を買って荷物を増やすなんて絶対タブーだと思っていたのに。
初老の店主に「これはエーゲ海の海の色、これは空の色、これは夜の色・・」と説明され、
魔法にかかってしまったのです。(笑)

イスタンブールでは、店主Bまでもがブルーモスクの青いタイルに魅了され、
近くのバザールでイズミックブルーの大皿を買ってしまいました。
もちろん、帰りは機内持ち込み・・・

そんなわけで、身の周りに青いものが点在しています。
まるで、青いものばかりを集めるSatin Bowerbird(アオアズマヤドリ)みたい。

アオアズマヤドリというのは、小枝で小屋のようなものをつくり、
その周りに青いものを飾って求愛する、オーストラリアに生息する鳥。
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集める物は、青い羽や花、プラスチックや硝子まで・・・
素材にはこだわらないようだけれど、青系ならなんでもよいというわけではないようで、
濁りのない、きれいなブルーのものばかりを選びます。
雌は、青で飾られた小屋の出来映えを見て、
雄を受け入れるかどうか判断するといいますから、本当に不思議な生態です。

きれいな青で、しかも鳥が容易に集められるなものなんて、
自然界にそれほど多くないような気がするのですが、
何故“青”なのでしょう?

調べてみましたが、答えは見つかりませんでした。

それにしても、鳥にまで“青”に惹かれる種類がいるなんて!
とても他人とは思えません。(ちょっと言い方が変か・・・)

ちなみに、私の青好きは求愛行動ではありませんので念のため。

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*最近増えた“青 ”

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