*たわごとコラム

青を求めて・・・その9

人類が最もインパクトを受けた“青”といえば、多分・・・

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「地球は青かった」

1961年に人類として初めて宇宙飛行を成し遂げた
旧ソビエト連邦の宇宙飛行士、
ユーリイ・ガガーリンの言葉です。

実際には、「宙は非常に暗かったが、地球は薄青色だった」とか
「地球は青いヴェールをまとった花嫁のようだった」と発言したという説もあります。
いずれにしても“地球が青い”ということが人々の心に強く響いたために、
核心の部分だけが言い伝えられてきたのでしょう。

それまでは外側から地球を見た人間はいなかったのですから、
ガガーリンの言葉には、世界中の人の意識を変えてしまうほどの力があったはずです。

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地上から見上げる宙は青い、海も青い、海の中も青い、
月明かりの夜も青い・・・そして、宇宙から見てもこの星は青い。

青は、命の源の色、生まれ育った故郷の色・・・
意識していようと、いなかろうと、私たちは青にいだかれて生きています。

例えば、悪天候が続いて青空が見えなくなると気持ちが沈みがちになるのは、
母なるものとのつながりを感じにくくなるからではないでしょうか。

母親の気配を感じているだけで安心する子どものように、
人は無意識のうちに青を求めるのかもしれません。

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