*たわごとコラム

自然の中のパターン

「フィボナッチ数列」とは
0, 1, 1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 34, 55, 89, 144, 233, 377,・・・

どの数も、その前の2つの数の和となっています。
1+1=2、1+2=3、2+3=5、3+5=8・・・

さらに、次数を前の数で割ると、
1/1=1
2/1=2
3/2=1,5
5/3=1.6666666・・・
8/5=1.6
13/8=1.625
21/13=1.615384615・・・
34/21=1.619047619・・・
55/34=1.617647058・・・
89/55=1.618181818・・・
と、どんどん黄金比 1:1.6180339887・・・に近づいていきます。

黄金比は、自然の造形の中に、無数に見出すことが出来るそうです。
オウムガイの殻の巻き方やひまわりのタネの配列、銀河の渦巻きにいたるまで・・・etc.

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森羅万象には、パターンが存在するということ。

世界はとても多様で複雑に見えるけれど、
神様の設計図は、実はとてもシンプルなのではないかと思えてきます。

しかもそのパターンを、人間が“美しい”と感じる事実。

人間の創造物にも、黄金比が頻繁に使われています。
古くはピラミッドやパルテノン神殿の建築に、
現代では、テレビや写真、名刺などの形状比率にも。

意識するしないに関わらず、人は美を求め続けているのです。

「何故?」と問う以前に、「そう出来ている」 としかいいようのない自然の摂理。

人は理にかなっているものを自然に“美しい”と感じるんですね。

考えれば考える程、逆に焦点がぶれてしまう“真理”にも、
数学的、あるいは音楽的アプローチでなら、近づいてゆくことが可能なのかもしれません。

折り紙の薔薇

先日,高校一年生のYから作り方を教わった折り紙の薔薇・・・

これは、すごいです。
はじめて、折り紙というものの奥深さを知りました。

私も子どもの頃は、鶴だとか風船だとか船だとか、
結構いろいろなものを折って遊んでいましたし、
今でもその内のいくつかは折り方を覚えているのですが、
この 「薔薇」は次元が違います。

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はじめにYから手取り足取り教わって、
二個目は自分だけで折ってみようとしたのですが、無理でした。
3個目にやっと手ほどきを受けなくても折れるようになったのですが、
それでも一つ完成させるのに30分近くもかかってしまいました。

とにかく工程数が多く、複雑で、
しかも、折り進めては振り出しに戻す、という作業を何度も繰り返します。
最初のうちは、いったいどこの部分を折っているのかということも分からず、
工程の8~9割 に達したところで突然のように、しかも立体的に薔薇のフォルムが
出現するのです。

はじめの一個で、いつもは使っていない脳の部分が、
急に動き始めたかのような感覚を覚えました。

師匠のY 曰く、
「とても数学的だし、芸術的な作品」
(これが、高校一年生の口から自然にでてくるセリフでしょうか!?)

確かにこの折り紙には、本物の薔薇と同じ“美”が宿っています。

植物には、成長の仕方や花びらの螺旋に、
フィボナッチ数列や黄金律によるパターンが隠されていて、
とても数学的であるともいえるのです。

考えてみれば,折り紙自体がとても数学的。

師匠は、きっちりと折り上がった紙の薔薇の花びらに
カールを入れると、より美しくなると教えてくれました。

師匠Yは、高校一年生にして既に美というものを知っているのです~。

ちなみに下の写真の竜も、師匠が何も見ずに折り上げた作品。
菓子折りの包み紙で、サラサラ~と仕上げてしまいました。

す・・・すごすぎる。

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送り火の日

16日の夜、前の海岸でお祭りがありました。
百八体流灯祭(ひゃくはったいりゅうとうさい)といって、
波打ち際での灯籠流しからスタート。
海岸沿い約3kmにわたって、約300基の「かがり火」が並びます。
そのかがり火がすっかり燃え尽きた頃、3000発の花火が打ち上げられてファイナル。
いわゆるお盆の送り火の儀式ですが、何とも盛大で、華やかなお見送りです。

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そのお祭りに合わせて、 友人であるN家のY・K兄弟(高校一年生と中学一年生)が、
二人っきりで遠路はるばる、電車を乗り継ぎ、遊びに来てくれました。
Kが小学生になる前からのおつきあいですが、 再会するのは2年以上ぶりのこと。
いろいろな意味で、見違える程成長していてびっくり。
懐かしいやら嬉しいやら・・・

まずはつめたいお茶でも、と準備していると、
到着したばかりだというのにYが折り紙を始めました。
Yは昔から折り紙が得意で、いつでもどこでも何かを折っている子だったのです。
今回も折り紙を持参していて、無心に鶴を折っています。

『変わらないな~』と思って微笑ましく見ていると、
おもむろに、仕上がった鶴を、棚の上に立ててあった
クロッキーの写真の前に備えてくれて、そっと手を合わせてくれたのでした。

その後、Kと私は、Yから薔薇の折り方を教わりました。
そうして次々に仕上がる折り紙の花を、Kはその度に、
クロッキーの写真の前に飾ってくれました。

彼らは帰る間際にも、揃ってクロッキーの写真の前で手を合わせてくれました。

そんな二人に、私はとても感動しました。

彼らがクロッキーと一緒に過ごした時間は、そんなに長くはないのです。
YもKも、会わないでいるうちにどんどん成長して、
クロッキーのことは(もしかすると私たちのことだって)、
思い出の中に埋もれてしまっているだろうと思っていました。
だから、あえて私たちの方からクロッキーの話はしませんでした。
それなのに二人は、彼らなりのやり方で供養の気持ちを表してくれたのでした。

「Y、K、本当にありがとうね。クロッキーもとても喜んでいると思うよ」

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お盆が来る度に私たちは“儀式”を繰り返すけれど、
形だけになってしまっていないだろうか・・・
二人の姿を見ていて、そんな気持ちになりました。

とにもかくにも、二人のお陰で今年のお盆は楽しい思い出がいっぱい!
海水浴に花火に山登り・・・ あっという間の二日間でした。

Y、K、ありがとう。 また遊びに来てね。

今日はちょっとヘロヘロ

心配して電話やメールをくださった皆様、ありがとうございました。
お陰様で、今回の地震による被害はありませんでした。

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8月11日の早朝に起きた地震、びっくりしました~。
いよいよ東海大地震が来たのかと思いましたよ。

かなり大きな揺れを感じましたが、ニュースを見たらこの辺りは震度4とのこと。
お陰様で大事には至りませんでしたが、地震が起きたその時間、
窓の外は台風の影響で雷が轟く暴風雨。
しばらくは悲惨な気持ちでニュースを見ていました。

直接的な被害はなかったものの、実は今日はちょっとヘロヘロになっています。
といいますのも、12日に法事の予定が入っていてどうしても浜松に行かなければらず、
行きも帰りも気が遠くなる程の渋滞にはまり込んでしまったからです。

地震の影響で午前中は列車は動いていませんでしたし、
東名高速道路も寸断されていました。
仕方なく一般道を使ったのですが、案の定、数珠つながりの大渋滞。
通常2.5時間の道のりを7.5時間かけてようやくたどり着きました。

とにもかくにも『今回の地震では死者が一人も出ず、不幸中の幸い』
と思っていたら、今日の新聞に
「大量の本で窒息死の女性 “地震による死者”と認定」という記事が・・・

何とも複雑な気持ちです。
う~ん、うちも本棚をもっとしっかり固定しなければ・・・

被害を受けられた方々に、心よりお見舞い申し上げます。

ラッキーが遊びに来てくれました。

ラッキーが遊びに来てくれました。
この春、友人のNさん家族に仲間入りしたワンコです。

*3月23日の“たわごと”コラム >> ラッキーが舞い降りた家

すごく恐がりで“ビビリっ子”なんて呼ばれていましたが、
そんなふうには見えませんでした。
Nさん宅で過ごした数ヶ月の間に、愛情をたっぷりもらって、
だいぶ心の傷が癒えたのでしょうね。

今回、初めての長距離ドライブで、途中車酔いもあったようですが、
到着した時にはとても元気そうで、わたしもホッとしました。

それよりも、多頭飼いの末放置され、ボランティアの方々に保護され、
仮親さんから里親さんへとあちこち巡り巡って来た子ですから、
ラッキーが「また違う家に引き渡されちゃうの?」と
不安にならないか・・・、それが一番心配でした。

ラッキー、大丈夫だよ。
お前のパパとママは、どんなことがあっても絶対に
お前のことを手放したりしないよ。

私はね、知っているんだよ。
二人がどんなに誠実な人たちか。

きっと、今回の小旅行で、ラッキーは確信してくれたに違いありません。
「どこへ行ってもNさんたちと一緒なんだ、一生一緒にいられるんだ」と。

こうしていろんなことを経験して、ちょっとずつ強くなっていくんだね。
クロッキーもそうだったよ。

また遊びに来てね。

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お祭りの季節

お祭りの季節ですね~。
梅雨が明けきらないような、はっきりしない天気が続いていますが、
この辺りでは、お祭りやら花火やら、
夏真っ盛りの行事が続いております。

熱海のお祭りは結構規模が大きくて、豪華絢爛な山車が見ものです。

私としては、山車の造形とか、衣装とか、
いわゆるお祭りの時独特の「日本文化」 を見るのも楽しみです。

浴衣姿の女の子、はっぴ姿のお兄さん、子供たちもみんなお祭り姿。
熱海には芸者さんがいるのですが、お姐さんたちの着物の着こなしは
やっぱりピシッと決まっています。

最近、新感覚浴衣っていうんですか、
襟元にレースがついているものとか、ミニで着る着付けとか、
ちょ~と違和感を感じるんですけど・・・歳ですかね? (苦笑)
それにしても、若い人たちが浴衣や着物に興味を持つことは、良いことですよね。

毎回つくづく思うんですけどね、日本のお祭りは
粋でいなせで「かっこいい!」ですよね~。
見物人の中には外国の人もた~くさんいましたが、異文化の人にも、
それはそれはかっこよく見えるんだろうな~と思います。

「日本」て、やっぱりかっこいい~!

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横笛を吹いているお姉さん、絵になってます。

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子供たちもみんなお祭り姿。

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いなせなお姉さん。かっこいいです。

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芸者さんはやっぱり艶やか。

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