*たわごとコラム
きれいなものは、きれい。
きれいな手だな・・・と思って、ついつい見とれてしまいました。
フォルムが美しいだけではなく、とても優美な印象を受けるのです。
そういうと、本人は「あまり嬉しくない」と苦笑いをしました。
実はその手の持ち主は、高校3年生の男子なのです。
下の写真は先月、約2年半ぶりに泊まりがけで遊びに来てくれた時に撮ったもの。
たった2年半の間に、彼は驚く程成長し、大人びていました。
小学生の頃から知っているけれど、その頃には気がつかなかった・・・
本人に言わせると、いくら褒め言葉でも
男なのに「かわいい」とか「きれい」とか言われるのは不本意なのだそうです。
けれど、年をとって、「男らしく」とか「女らしく 」という概念が、
すっかり希薄になってしまった私からすると、
そんな彼の言い分がとても微笑ましく聞こえます。
「男なのに、そんなきれいな手・・・」なんていう人がいたら、
その人の心が濁っているのでしょう。
きれいなものは、きれい。
彼は、相手が誰であろうとその人の気持ちになって話すことができます。
彼の、優美な手の表情は、
その、思いやりのある言葉づかいと同じように、
人を優しい気持ちにさせるはず。
「男らしく」でも「女らしく 」でもなく、「君らしく」です。