*たわごとコラム

「有機マーク」よりずっと確実

ふと見ると、隣で店主Bが「奇跡のリンゴ」を読みながら泣いていました。
シルヴァスタインの「おおきな木」を読んだ時のような感動だ、と言っています。
「奇跡のリンゴ」や「おおきな木」を読んで泣ける店主Bは、なかなか素敵な人間です。

ところで、このマークをご存知ですか?
「有機JASマーク」といって、オーガニックの農産物や加工食品に表示されています。

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農林水産省のHPによると・・・

有機食品のJAS規格に適合した生産が行われていることを登録認定機関が検査し、その結果、認定された事業者のみが有機JASマークを貼ることができます。  

このマークがない農産物と農産物加工食品に、「有機」「オーガニック」などの名称の表示や、これと紛らわしい表示を付すことは法律で禁止されています。

市場の「偽オーガニック」を駆逐すべく、2001年4月から義務づけられた法律です。
つまり、このマークがついている商品は、お墨付きの「オーガニック」という訳です。
この制度ができる迄は表示基準が曖昧で、その商品が本当にオーガニックなのか、
パッケージなどからは判断できない状況でした。
現在では、このマークを目安にすればとりあえず安心です。

が・・・
我が家ではあくまでも“目安”と考えています。

有機認定を受けるには、農家の方にかなりの経済的負担が強いられるようで、
小規模農家にはとても無理だと言われています。

けれども、小規模でも・・・と言うよりも小規模だからこそ
誠実な生産者はとても多いのです。

認定のために費用をかけ、商品の値上げしなければならないくらいなら、
その分を消費者に還元した方がいいという方もいます。

例えば、我が家で定期購入しているオーガニックのお米やお茶には、
有機JASマークがついていません。
けれども私たちは、日々安心してそれらをいただいています。

生産者の方とやり取りしているうちに、
その方の誠実さがとても伝わってきたからです。

もちろん初回はお試し購入ですし、
完璧を求めている訳でもありません(そんなもの、あるわけないしね)。
会ったことがない人でも、
『人となり』は、やり取りの端々に表れるんですよね。
生産者が信頼できるということは、「有機マーク」よりずっと確実だと思うのです。

「商品を買う」という行為には、
「その商品を作る人や売る人を応援する」という意味もあります。

世の中のために何の役にも立てない私にできる、数少ないことのうちのひとつ。

全部は到底無理だけど、
世の中に迷惑かけてる方がすっと大きいけど、
それでも、できる範囲で。

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