*たわごとコラム
風薫る平穏な日曜日
この辺りでは、10月初日に金木犀が咲きました。
花の姿は見えなくとも、一粒咲けば香りで分かります。
昨日は微かだった香りが、今日は街中に広がっています。
雨さえ降らなければ、これから一週間、
街中がいい香りに包まれます。
特別な理由があるわけではないけれど、
私にとって金木犀は特別な花。
香りが記憶のINDEXになって、
この季節のことは、とりわけ強く思い出に残ります。
振り返ってみると、いずれも大した思い出ではないのです。
けれども、それはつまり平穏だったということ。
今年もいろんなことがあったけど、
とにかくこうして花の香りを楽しめている自分がいる。
来年もまた、同じように平穏な秋が訪れますように。