*たわごとコラム

ブータンにあり、日本にないもの・・・あるいは失われてしまったもの

国民からの絶大な人気を誇るという若き国王と、美しき王妃。
空港に降り立ったお二人の姿は、
私にはまるで、おとぎの国からの来訪者のように映りました。

国民の幸福度が世界一というブータンという国が、
昔から桃源郷のように思えていたからかもしれません。

お二人は終止民族衣装に身を包み、微笑みを絶やさず、
各地で祈りを捧げてくださり、
心温まる演説を聴かせてくださいました。

外国の要人来日で、こんなにあたたかな気持ちになったのは初めてです。

ブータンの文化や人々のたたずまいを見ていると、
日本との深いつながりを感じずにはいられません。

国王もその演説の中で
「・・・両国民のあいだを結ぶより次元の高い大きな自然の絆。言葉には言い表せない非常に深い精神的な絆によってブータンは常に日本の友人であり続けます。・・・」
と語られました。

ブータンにあり、日本にないもの・・・あるいは失われてしまったもの。
今、その違いを考えることで、見えてくるものがあります。

外交に関して、とかく経済的メリットのみに焦点をあてた議論を繰り返している日本は、
真の友人を見失いかけていたのではないでしょうか。

これから何を目指すべきなのか・・・
私たちはもう一度真剣に考え直さなければなりません。
国王の演説を聴いた後に、つくづくとそう感じました。

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