*たわごとコラム
美術館を観に行く
昨日、美術館を観に行きました。
美術品ではなく、美術館そのものを。
先月から今月の頭までなんだか忙しくて
早咲きの桜をゆっくり鑑賞する暇もなかったし、
今日は晴れたけど、週末は嵐になるという予報だし、
明日からまたやらなければならない仕事があるし・・・
なんて思いながら久しぶりの青空を仰いでいたら、
なんだか家にいるのがすごくもったいなくなって、
とりあえず、車に乗り込みました。
山道を走っている最中に思い出したのが、地元のMOA美術館で開催中の桜祭。
桜の開花期間中、館の庭を無料開放しますよという粋なイベントです。
といっても、今年は開花時期が随分と早かったので、
桜そのものはあまり期待できないことは分かっておりました。
けれどもこの美術館、お庭だけの入場でも、なかなかどうして見応えがあるのです。
MOA美術館は海を見下ろす山の中腹にあって、
熱海市街と相模湾が一望できます。
尾形光琳が自ら書いた図面 をもとに復元された「光琳屋敷」や・・・
能楽堂まであったりして、
日本文化の殿堂だ~と思いきや・・・
『ここはUFOの内部?』と思ってしまうようなホールもあります。
いつもは展示品の観覧を目的に訪れますので、
こんなふうに美術館そのものをゆっくりと鑑賞したのは初めて。
こうして見るとこの美術館は、館そのものが美術品であることが分かります。
それにしても、「お庭だけの開放」といいつつ、こんなところまで見せてくれるなんて。
太っ腹じゃありませんか。
地元に見応えのある美術館があるというのは、かなり幸せなことですね。
良い刺激になりました。
明日からまたがんばれそうです。