*たわごとコラム

日本の”当たり前”

先週都内に用事があって、朝早く車で家を出ました。

途中、予想外の場所で渋滞に遭遇。
一台の故障車が、二車線のうちの片方を塞いでいたのが原因でした。
ノロノロと進んで行って、その車の横を通り過ぎた時にはまだ
ロードサービスも到着しておらず、交通整理をする人もいませんでしたが、
特に混乱することもなく、一度もクラクションの音を聞くこともありませんでした。

途中パーキングエリアによって、トイレを使わせてもらいました。
至れり尽くせりの豪華な設備で、まるでホテルのトイレのようにきれいでした。
もちろん無料です。

目的地に着いて、大きなビルのフロアに入ると、
エスカレータの下は長蛇の列。
それでも、全ての人が左側に1列立っていて、
右側に立ち止まっている人はいませんでした。

イベント会場が近かったので、どこもかしこも混雑していました。
けれども、サインシステムがしっかりしていて
要所要所にインフォメーションがあるので、全く迷うことはありませんでした。

用事を済ませた後、セルフのカフェに入りました。
近くの席に、一人でノートパソコンを使っている男性がいたのですが、
そのパソコンをテーブルの上に置いたまま、しかも鞄も置き去りにして、
どこかへ行ってしまいました。

彼がいない間に盗人が現れやしないか心配で、頼まれてもいないのに、
何度も横目でチェックしてしまいました。
5分以上もたった頃、持ち主が飲み物を持って戻ってきました。
その席からカウンターは見えません。
盗人が現れても分かりません。
けれども、もちろんパソコンも鞄もなくなりませんでした。
ちなみに他にも何人か荷物を残して席を立った人を見かけました。

こんな光景を目にする度に、日本はなんていい国だろうと思うのです。
しかもこんなことは、決して珍しいことではありません。
この国では「当たり前」とか「もちろん」と感じられるほど、一般的なことなのです。

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