*たわごとコラム

ヒストリカル・カー


先日、海岸がなにやら賑わっていたので散歩がてら行ってみました。

珍しい車がズラ〜っと並んでいてびっくり。

「熱海HISTORICAL G.P.」という看板が出てました。
なんでも、1986年以前に製造された旧車のイベントなんだそうで、
300台近くの車が展示されていました。

こんなにたくさんの車、どうやって運んだのかしら・・・と思ったら、
それぞれのオーナーさんがちゃんと運転してきたのだそうです。

つまりこの車たちは、全部現役。
ちゃんとナンバープレートもついています。
古い車愛好家の方たちが方々から結集して、自らの愛車をお披露目しているわけです。

子供の頃ブームだった「スーパー・カー」もすでに旧車なんですね〜。
当時は「未来の車」のイメージだったランボルギーニなんかも展示されていました。
いつの間に「未来のスーパー・カー」が「ヒストリカル・カー」に
変わってしまったのかしらと、ちょっと額然・・・

けれども、ランボルギーニにはやっぱり
「未来のスーパー・カー」という表現がぴったりでした。
「未来のスーパー・カー」という言葉そのものがヒストリカル?なのでしょうか。

こうして見ると、古い車はみんな表情が豊かで個性的です。
笑っていたり、すましていたり、威張っていたり・・・
ディズニー映画のカーズや、乗り物キャラの絵本が生まれてくるわけが分かります。

私が一番気に入った車がこれ。

フロントガラスに貼ってあった説明書きによれば、
BMW イセッタ300(1957年 ドイツ)という車。

かわいい・・・
「神 5」というナンバーフレートまでなんだか、かわいい。

運転席がまたすごい。
メーターらしきものが一つしかありません。
これで本当に公道を運転できるのでしょうか?
私にしてみれば、もうこれは遊園地の遊具のレベルです。

実際、ここに向かう途中で突然動かなくなってしまって、
参加できなかった車も何台かあったと後になって聞きました。

新しい車に乗るよりも、いろいろな意味でずっと大変なのでしょうけれど、
オーナーさんにしてみればもう、手のかかる子供みたいなものなのでしょね。

何にせよ、古いものを大切にして、
しかもそれをずっと使い続けるというのはとても素敵なこと。

物にも命があって、大切にすればする程輝くのですね。

私も、今乗っている車を大切にして、できる限り長く乗ろうと心に誓いました。

PADE TOP