*たわごとコラム

そもそも話のつづき

リニューアルを機に初心を振り返るため、「そもそも話」を綴っております。
前回からのつづきです。
 
 
悩んだ末に会社を辞めて、フリーランスで仕事を始めたのですが、
しばらくして身体に不調が出始めました。

仕事仕事でまったく、自分の身体をいたわるということをしていなかったので、
当然といえば当然の成り行きでした。

坂道を転げ落ちるように様態は悪化して、
あっという間に、日常生活すらままならない状況になり、
そこから何もかもが変わってしまって・・・・今に至ります。(はしょり過ぎ?)

その時は、出口の見えないトンネルの中にいるような気分でしたが、
この経験が、会社勤めをしていた頃にむくむくと湧いてきてしまった問いかけに、
少しだけヒントを与えてくれたのだと、今は思えます。

そんな状況下にいると、口に入れられるものも着られるものもとても限られたものになってきます。
花の香りがきつく感じられたり、水道水さえ痛く感じたり、
精神的にも弱っているので、テレビを見るのさえしんどく感じられました。

例えばですね、自分を励まそうと「ポジティブシンキング!」なんて言う本を読んでみようともしたのですが、
これがぜんぜんダメなのです。
ポジティブに考えることの大切さは理解できるのですが、
そもそもどうしたらポジティブになれるのかが分からない。(苦笑)
そういう本は、元気な時にしか読めないものなんですね。

いつしか、文字を追うことすらしんどく感じられて、内容がどうであれ長い文章の本は一切開かなくなりました。

不調は長く続き、”気力”がどんどん失われて、
肉体よりも先に心が死んでしまうのではないかと思えるほどでした。

大変ではありましたが・・・

あの頃、弱り切ったわたしを支え続けてくれたもの、
口に入れることができ、身につけることができ、
目にして癒されたもの、
そういうものたちが、わたしにとっては「本当に必要なもの」だったのだと、
身を以て知ることができたのです。

頭で・・・理屈で考えていた時には、何も分かりませんでした。

そして、「目にして癒されたもの」のひとつに、私の場合は”絵本”があったのです。
 
 

あれれ?また長くなってしまいました。・・・つづく

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