*たわごとコラム

J氏の伝説

この街に住むJ氏は、いろいろな意味で筋金入りの”芸術家”です。
一言ではとても表現できませんが、
とにかく、この人を主人公にして映画を撮ったら面白いだろうなぁ〜と思えるような人物です。

作品一つがものすごい金額で売れたかと思えば、光熱費も払えない時があったり、
安定とは無縁の人生を、ず〜っと歩んできたJ氏。

そんなJ氏には、いろんな伝説があります。

例えば・・・

J氏の工房はこの町の山際にあって、そこにはこれまでに手掛けてきた様々な作品たちがゴロゴロ転がっています。
ある日のことその工房にガス屋さんが直接、滞納している使用料を集金しに来たことがあったそうです。
その時に、J氏がガス屋さんに言ったこと、

「今お金ないからさ、そこら辺にある作品どれでも持って行っていいよ。売れば数百万にはなるから。」

J氏は、別に冗談で言っているわけではないのです。
数百万、というのもなまじ嘘じゃない。
実際にJ氏の作品はそういう単位で取引されています。
J氏にとってみると工房に転がっている作品は、”まだ”売れていないだけなのです。

何とも豪快。
その時のガス屋さんの顔が目に浮かびます。笑

PADE TOP