C O L U M N
“たわごと”コラム


プロローグ
2002〜2003
2004〜2005
NO.1〜NO.20
NO.21〜 NO.40
NO.41〜 NO.60
NO.61〜NO.86
NO.87〜NO.111
NO.112〜NO.139
NO.140〜



絵本についてのつれづれ
-------------
洋古書探訪
-------------
旅先で出会った絵本たち展
展示会報告
-------------
絵本を巡る旅 - リポート
プラハ・ミュンヘン・パリ
東欧・ボローニャ
リトアニア
イスタンブール
ベルギー
-------------

 
  No.87

この土地にやってきて、一週間が経ちました。
一番喜んでいるのは店主Cです。
砂浜の感触が楽しいみたいで、キツネのように飛び跳ねています。

引越しの準備をしている時には、大好きな本が凶器にさえ見えてきて(笑)
ため息ばかりついていたのですが
当日、まるで格闘家のような引越し屋さんがやってきて
ひとつ25kgはあろうかというバナナ箱を、一度に3個も運んでくれたおかげで
あっという間に移動そのものは済んでしまいました。
この一週間で、なんとか人の住める家になりましたので、
月曜日の夜から少しずつ更新を再開したいと思います。

ここは柑橘類の産地で、あっちこっちにみかんやレモンの木が植えられています。
この時期、どの木もたくさんの実をつけていて、とってもきれい。
今日は、アボガドにかけるレモンが欲しくて、たわわに実るレモンの木を眺めながら、
近くの八百屋さんまで買い物に行き、 一個20円で地のレモンを買ってきました。(笑)

 

  No.88

日頃の行いが良いので、引越しの日の2日前にヨーロッパからの大きな小包が到着。
転送の手続きもしてあるし、どうせなら新居の方に届いてほしかった。。。(苦笑)
というわけで、まずは再入荷した本からUPすることにいたします。

-----------------------

ここは静岡県の熱海市です。
熱海というと、温泉とか花火とか夜景とかで有名な、昭和の香り漂う観光地なのですが
この辺りは、繁華な中心街から湾を一つ隔てたところにある小さな海街で、
ごくごく普通の住宅街です。
新幹線が停まる熱海駅からローカル線で二駅目。
無人駅と間違えられそうな小さな駅です。

実を言うと、小高い丘の上にあるこの駅に心惹かれて、移転を考えるようになったのでした。
改札口を出るとすぐに桜の木があって、その向こうに海を望むことができます。
駅の周りにはな〜んにもありません。桜の木の下のベンチでぼんやりしていたら、
通りすがりのおばあちゃんが店主C をなぜてくれました。
それで、ここにしようと決めたのです。(笑)

何にもないと思っていたら、裏山に戸田幸四郎さんの絵本美術館がありました。
近くに、故・池田満寿夫さんの工房もあるそうです。
これからゆっくりと散策してみるつもりです。

  No.89

おじさんスピリッツを大切に

引越しを機に、たくさんの不要品が出ました。
普段からあまりモノを増やさないように(本は別だけど・・笑)気をつけているつもりなのですが、
サイズがあわなくなった子供服みたいに、
時の流れとともに、持っていても意味がなくなってしまうものがどうしても出てきます。
うちの場合、そのほとんどが仕事の道具や材料で、
アナログ時代に使っていたペンや絵の具などなど。

捨ててしまうのは簡単ですが、まだ十分に使えるものをゴミにしてしまうのは忍びなく、
かといって「もらってください」と声をかけるのも、ただ迷惑になってしまいそうなものばかりです。

そこで、先月ドタバタとフリーマーケットに出店しました。
これまでも何度か経験しているので、どんなものでも商品になり得ることは分かっています。
10円20円でも、お金を出してまで欲しいと言ってくれる人の所に渡れば、“モノ”たちも喜ぶでしょう。

つける値段がそんなものですから、ちっとも儲けにはなりませんが、
フリーマーケットの醍醐味はなんといっても“マン・ウォッチング”です。

オープンと同時にお宝を探しに来るプロの方々。
ゲーム専門、ブランド品専門、骨董専門・・・
実用品はあっという間に主婦が買ってゆき、
外国の人は、たいてい猛烈に値切ってきます・・・

洋服を売る店が多い中、うちのブースはちょっと異色で、
出しているのは“ペンいっぱいセット”とか、 “紙いっぱいセット”とか、
紙といっても、切り紙に使った残りとかなので、ハサミが入っていたりするのですが
いろんな種類の紙をごそっとビニールに入れて 出してみたのです。
あとは、ボロボロの三角定規10枚セットとか・・(笑)
こんなもん、売れるわけないよ〜と思えるものも、とりあえず並べてみました。

ところがどっこい、こんなものでも、売れるんです。
買ってくれるのは、たいていおじさんです。

ずーっと昔、私はベルギーの蚤の市で、古い腕時計の中身をたくさん買いました。
あるものの部品にするために、小さな歯車を探していて、時計の中にならあるだろうと思ったのです。
今回はその残骸を小さなビニールに入れて、ブースの一番前に並べてみました。

「これ何に使うの?」
興味を示してくれたのは、やっぱりおじさんでした。

「何にも使えません。」

「ふ〜ん」・・いつまでもまじまじと見ているおじさん。

「昔、その中の部品を作品づくりの材料にするために、蚤の市で買ったんです。」

「面白いね〜、見てるだけで面白いよ。これちょうだい。」
古い時計の中身7個で150円なり。おじさんは値切りもせずに買ってくれました。

三角定規いっぱいのセットも、時計の中身セットも、
切れ切れの紙いっぱいセットも、みんなおじさんたちが買ってくれました。

なんか、いいな。心の中に少年がいるみたいで。

家に帰って、奥さんに「またそんなしょうもないもの買ってきて・・」
なんてお小言を言われていないといいのですが・・(笑)




  No.90

おじさんスピリッツを大切に ---その2

うちにも一人、“おじさんスピリッツ”な人が住んでいて
時々お小言をいわれています。(笑)

そういう私も、人のことはいえません。

引越しの際、捨てようかどうか迷ったものがあるのですが、
結局、後生大事に持ってきてしまいました。
それは、昔、海岸で拾った枯れ木です。
結構大きなものだったのですが、波に洗われたフォルムが美しくて、
ずーっと部屋に飾ってあったのです。

ところが、引越してきた翌日、近くの海岸を散歩したら・・・
砂浜一面に、同じような枯れ木がいっぱい!
この秋の台風の時に、流れ着いたものらしいです。

地元の人は 、“ゴミだらけ”というけれど、
見ようによっては宝の山。
きれいなフォルムの木がたくさんあって、ついつい物色。
わくわくした気持ちをぐっと押さえて、
小振りなものを一つだけ家に持ち帰り、早速棚の上に飾りました。

ちなみに、うちの“おじさんスピリッツ”な人は
こういう時、お小言は一切いいません。

私も“おじさんスピリッツ”を見習わなければ・・・


ゲイジュツテキ・・・




移転期間中に、版による体裁や色味の違いについて、ご質問をいただきました。

同じ作品でも、版によって印刷や紙が違い、場合によってはかなり見た感じの印象が違う場合がある・・
ということは、これまでも何度かお話ししてきました。

私も以前はあまり気にしていなかったのですが、このサイトを始めてからというもの、版の違う同じタイトルの本を見比べる機会が非常に増えましたので、今では古本でも、新本でも、本そのものを見る目が少し変わりました。

通常、新本を購入する場合には、版など気にしませんし、重版された同じタイトルを入手して、手持ちのものと見比べるなんてことはしませんから、版による相違など、気がつくわけもありません。

しかし実際には、版によって、かなり大きな違いがある作品もあるのです。
版の違いだけではなく、原書と翻訳本が全く違うイメージになっていることもありますし、
復刻版を見て違和感を感じることもあります。

絵本は印刷物ですから、原画が同じでも印刷や紙の違いによって、色味が変わってくるのは当然のことです。
また、編集の仕方によっても違うものが生まれてきます。
全く同じものを同じ印刷屋さんで同じように印刷しても、インクの状態によって若干の違いは出てきてしまうものです。
そういう意味では、同じ本など一冊もないと言えるかもしれません。

そこまで厳密に考えなくても、違いが生じる理由は数限り無くあります。
例えば、昔の本を復刻したいけど原画が既にない、版もない・・・とか
印刷そのものの技術が進歩しているとか、
編集者の価値観が違うとか、
出版元が火の車だとか、政治が変わったとか・・・

よくあるのは、廉価にするために、ハードカバーをペーパーバックにするというもの。
両方とも売られているのかなと思うと、いつの間にかペーパーバックだけの販売になってますよね。
もちろん、買う側の懐に優しくなる・・ということですが、少しでも売り上げをあげるという売り手側の意図もあります。

最近ではこのような、コスト削減の為に施される仕様変更が結構目につきます。
これは絵本大国といわれるチェコなどでも、同様です。
例えば、チェコでは、昔の絵本にはほとんどカバーがついていましたが、今ではほとんど付いていません。
表紙が布張りの本も見かけなくなりました。
チェコは同じ作品をかなり頻繁に再版するのですが、その度に、体裁は変わります。
これももちろん当然のことですが、
表紙の布張りを紙張りに変える、紙質を変える、箔押しをやめる、本の大きさ自体を小さくする・・・などなど、
ここ数年で加速度的に簡素になっているという感じです。
単行本が文庫になるように、内容は同じでも体裁を変えることにより、値段が安くなって買いやすくなるという場合もあるのですが、見比べてしまうとどうしても、すぐには廉価版に手が出なくなってしまうのです。
一見同じ本なのですが、やっぱり重みがなくなっている感じは否めません。
“よみもの”ならまだいいのですが、絵本や写真集だと、どうしても見劣りしてしまいます。

先日同じタイトルの古本を2册入荷する機会に恵まれたのですが、全く同じページ数なのに
厚みが全然違いました。こういうことは本当によくあることなのです。
プレシャスブックスでも、再入荷の本の値段が変わることがあります。為替レートや経費の変動もありますが、重版の際、本が値上がりしたり、逆に値下がりしたりして、現地価格が変わることがあるからです。
価格だけでなく、印刷や紙質、体裁が大きく変わった時には、できるだけ詳しく掲載しますので、参考になさってくださいね。
  No.91


昨日は祝日、11月下旬だというのに天気予報によれば“小春日和の一日”だったそうです。

昨晩、中心街の海岸で花火大会がありました。
せっかくだからと湾を隔てた対岸から見物したのですが。
海辺にもかかわらず全く寒さを感じませんでした。

なんだか妙に暖かいですね〜。

ここに来て20日、未だに“家財道具を全部持って旅してる”気分。
けれど散歩の途中で、にこやかな地元の人たちに出会う度、
少しずつ少しずつこの地に根が伸びていっているような気がします。

繁華な熱海の中心街は、「千と千尋の神隠し」に出てきた不思議な街にもちょっと似ていて、
好奇心をくすぐられます。

それとは対照的に、地元の人々が静かに暮らすこの街には、
ゆったりとした時間が 流れていて、ほっとします。

この土地で、自分がどのように変わってゆくのか、ちょっと楽しみになってきました。

  No.92

月曜日まで、出張が入ってしまいました。
なかなか落ち着かず、ちょっと息切れ気味・・・
古本の更新は火曜日からになりそうです。
ちっぽけショップの悲しいところですね〜。


------------------------------------
今、エールを送りたいワンちゃんがいるんです。
体調を崩したと家族の方からメールがありました。
店主Cも、何度もお医者様にシリアスな診断をされましたが、今とっても元気です。

実はここに越してくる直前、何度も吐いて、前日には片足を引いて歩いていたんです。
引越しのストレスかと思って、こちらに来てすぐに動物病院を探そうと思っていたのですが
海に散歩に連れて行ったら、急に元気になって、
「昨日のあの歩き方はなんだったの?」と、あっけにとられてしまいました。
店主Cを見ていると、動物に備わった自然治癒力の強さに、心底感心してしまいます。
犬にも人間にも・・・こういう力が、必ず備わっているのですね。

  No.93

この週末、仕事で久しぶりに渋谷・表参道へ。
街は既にクリスマス・ムード一色。
街路樹にはイルミネーションが施され、 光の道が続いておりました。

樹も眠るのだと、いつかどこかで聞いたことがあります。
とすれば、眠らない街の樹は寝不足になったりしないのでしょうか?
そのせいで、体調を崩したりはしないのでしょうか?
クリスマスは特に、 街路樹にとって悩ましい季節なのかもしれません。
それとも、人間の笑顔を見て、一緒に喜んでくれているのでしょうか?

ロマンティックな光景に、行き交う人たちまでもが、キラキラして見えます。

いずれにしても、そんな的外れなことを考える人間が留まるところではありませんね〜。




  No.94


お取り寄せについてのご質問がいくつか重なりました。

基本的に、どのような本でも、本国で在庫切れ、絶版になっていなければ、お取り寄せが可能です。絵本以外でも、もちろん大丈夫です。
ただし、プレシャスブックスのオーダー分と一緒に輸送されてきますので、場合によっては入荷までに非常にお時間がかかる場合がございます。(どんなにタイミングがよい場合でも、1ヶ月以上はかかります。)




-------------------------------------------

引越し祝いにかこつけて、美味しいお酒を買いに行きました。

“美味しさ”の基準は人各々だけど、うちの好みは
混ざりけがなくて、つくりが誠実なもの。

そういうお酒を扱っている酒屋さんは、 店に入ればすぐに分かります。
店主にこだわりがあって、温度管理なども万全。
自称“アルコール研究家”の店主B(実質ただの、飲んべえ)が、
そういう店では必ず長居をします。

早速、隣街にそんな酒屋を見つけました。
店の前を通りかかった時、“におい”がしたのです。(笑)
このセンサーは、どこへいっても、いついかなる時も役に立ちます。

店に入るなり、並んでいるお酒を見て、内心「当り!」と叫びました。
まずは、この時期にしか飲めない“いづつワイン”の生を一本。
それから、自然栽培米で作られたという、おいしそうな純米酒を一本。

ちなみに、私は決して飲んべえではありません。
一生飲まなくても生きていけます。
だからこそ、たま〜にでいいから、美味しいお酒を
ほんの少しだけいただければ、本当に幸せです。

帰ってから気が付いたのですが、買ってきた日本酒は、新潟長岡市で醸されたものでした。
原料米は、山古志村産“一本〆”、その名も“山古志” 。
箱には、こんな言葉が・・

「新潟県でも有数の自然美を誇る古志郡山古志村で、自然棚田農法により、大切にそだてられた酒造好適米「一本〆」を丹念に磨き上げ、極寒期に大切に醸しました。「自然」の力強さと「造り手」の心意気の伝わる逸品です。」

お米の味がしっかり伝わってくる、芯の強い、それでいてすっきりとした、きれいな味のお酒でした。

このお酒を作った人たちは、無事だったでしょうか?
お米を育てた人たちは、今どうなさっているでしょうか?
震災後、冬を迎えた現地の状況を思うと言葉もありません。
そんな時にこんな話などして、不謹慎かもしれません。でも・・一言お礼を

「ごちそうさまでした。ほんとうに美味しいお酒でした。おかげさまで、引越し疲れも癒えました。
誠実なお酒は、心にも美味しいし、身体にも美味しいですね。
当事者ではないから言えることかもしれませんが、、、祈らずにはいられません。
できれば、来年も、再来年も、純米酒“山古志”が、お店に並びますように。」

感謝



追記: 今年は震災前に刈り入れが済んでいたそうです。蔵元も多大な被害を受けたそうですが、何とかこのお米で来年度の「純米吟醸 山古志」の仕込みをしようと、蔵人全てが復興に向けて頑張っているとのこと 。この「純米吟醸 山古志」の収益金の一部を山古志復旧事業へ寄付するそうです。

  No.95


突風、大雨、12月の夏日。
真っ青な 空に、白くて大きな入道雲がモクモク・・
あれはまさしく夏の空。
昼間は半袖で歩いている人もいましたよ。
これはやっぱり、温暖化の影響?
いったいぜんたい今年の気候は、どうなってしまっているのでしょうね?

“異常”も続けば当たり前になって、 それが“通常”になってしまうのでしょうか?
“異常”なことが起きても、誰も何も感じなくなってしまうのが、一番恐いね。


  No.96


あっという間に12月。
もうすぐクリスマスですね。
今年もいろんなことがあったけど、それでも“感謝の日”としてクリスマスを祝いたいと思っています。
クリスチャンじゃなくてもいいんです。

ケーキを買って家族で食べる日。
プレゼント交換の日。
きれいなツリーを飾る日。
星やイルミネーションや、キラキラ光るものを誰かと一緒に愛でる日・・・(笑)

どんなかたちであれ、クリスマスの日に、人と人の間が狭まれば、神様も喜んでくれるでしょう。



  No.97


12月8日、もう一年経ってしまいました。
今日は、ジョン・レノンの命日。
昨年も、一昨年も、12月8日には このコラム欄で、ジョン・レノンの作品について触れました。
別に“熱烈ファン”というわけではありませんが、 3年続けてコラムを書いたことで、
この日が私にとって、ちょっと特別な意味を持つようになりました。

自分の外側と内側を、私なりに静かに見つめなおす“節目”の日。
今年もジョン・レノンを聞きながら考えています。

この一年で、世界は、、、、自分は、、、、どんなふうに変わったでしょう?
彼の地は、、、、此処は、、、少しは明るい方へと進んだでしょうか?

彼が亡き人になって、24年。
人はどこに向かって歩んできたのでしょうか?

『・・・・・』

せめて、“悲報”に慣れてしまった耳と心にリセットを。

LOVE
by Jone Lennon

Love is real, real is love
Love is feeling, feeling love
Love is wanting to be loved
Love is touch, touch is love
Love is reaching, reaching love
Love is asking to be loved
Love is you
You and me
Love is knowing
We can be
Love is free, free is love
Love is living, living love
Love is needing to be loved



  No.98

Josef Ladaが遺したもの


「Josef Ladaの娘の作品」として、チェコから送られてきました。
プラハの本屋さんでも目にしていたのですが、
正直なところ、あまりにもラダのタッチに似ていたために、
棚に戻してしまった絵本です。
その時は、 Josef Ladaの娘さんだとは知りませんでした。

先日ご紹介したパパLadaの本に、
右のような写真が掲載されていたのですが、
手前に映っている女の子がAlena Ladova さんのようですね。

彼女は1925年に生まれ、既に亡き人。
戦乱の時代を生き、チェコスロヴァキアの人としてこの世を去りました。

親子が同じ分野で活躍するというのは、よくある話ですが、
親の後光への反発からか、
子供の表現手法がまったく異なる、ということが多いように思います。
絵やイラストの世界で、これほど親子のタッチが似ているというのも、
珍しいことではないでしょうか。

資料がないので詳しいことは分かりませんが、
彼女の作品から、Ladaが遺したものが伝わってきます。

タッチは非常に似ているのですが、動物や人間がなんとも
かわいらしい表情をしているのです。

下の写真で伝わるでしょうか。
すやすやと眠るハリネズミ。
ぬいぐるみのようなウサギやクマ。

パパLadaが絵を描く姿を、一心に見つめる子供たちの表情に似ています。

Ladaは絵を描きながら、
その場で子供たちにお話を聞かせていたのではないか、
ふとそんなふうに思いました。

こんな親子のひとときが、絵本大国チェコの礎になっているのでしょうね。

-----------------------------------

こちらの絵本は、ご希望があればお取り寄せ致します。
お気軽にお申し付けください。




Detem---by Alena Ladova

Albatros 2004年発行
SIZE:17 x 24.5
ハードカバー/56P/
全カラー/ホワイト系上質紙 
*チェコの本/新本   
1820円


パパLadaの作品。

  No.99

流星群

双子座流星群が、今晩ピークを迎えます。
今年はちょうど新月と重なりましたし、
天気の崩れもなさそうなので、絶好の観測日和となりそうです。

流星群は、彗星の軌道に、地球が突入した時に起こる現象です。
彗星が宙に残した塵が、地球の大気にあたって発光するのです。

双子座は夜8時ころ、東の空から昇り始めます。
オリオン座と同方向なので、目印にするとわかり易いと思います。

今晩は、テレビやコンピュータなど、光を発する人工物から極力離れて
夜空を見上げてみませんか。
(もしこのコラムを読んでくださっているのが、13日の20時過ぎなら 、
こんなサイト見ている場合ではありませんよ!!...笑)
条件の整った場所なら、1時間に50個くらいは流星が見られるのではないかと
予測されています。

私は、過去の観測で何度も
「あ〜、この世に生まれてきて良かった〜」と思える光景を見ました。
空の半分も尾を引く巨大な流星や
雨のように降る流星雨や・・・

何が起こるのか、何も起こらないのか・・・時の運ですが
少しでも可能性があるなら
一生の内に何度見られるか分からない壮大なイベントを
逃す手はありません。

もし、流星が見えなくても、
月のない、暗い暗い夜を味わえばいいのです。
(街中だとちょっと無理かな・・・)

明日の寝不足もなんのその、
いいじゃないですか、そんな日があっても。



  No.100

見えましたか?流れ星。

この辺りはあいにく夕方から雲が出て、満天の星空にはなりませんでした。
けれども深夜にはちょうど双子座方向の雲が消え、
いくつもの流星を見ることができました。
一分間に 1〜2個 といったところ。
かなり大きなものも見ましたよ。
青い尾を引きながら、山の向こうに流れていきました。

流星群は他にもあって、大きなものではペルセウス座流星群(8月)、
獅子座流星群(11月)があります。
また来年も、こうして同じように“流れ星見物”ができますように。

“平和・平和・平和!!”
“健康・健康・健康!!”

届くかな?願いごと。

“○○○・○○○・○○○!!!”
“**・**・**!!!”

欲、深過ぎ・・(苦笑)

 




  No.101


うちの近くに小さな川が流れていて、その川が海へと流れ込む河口が、野鳥たちの餌場になっています。
側には国道が通っていて車も多いのですが、結構な種類の鳥たちが集まってきます。
越してきてからすぐに、そこでカワセミを発見しました。

最初に見つけたのは店主Bで、
「心のきれいな人にしか見えないのさ!」と自慢するので、
「その通りだよね〜」と切り返したら
すかさず、「ウソウソ・・」と頭を掻いていましたよ。(苦笑)

その後、すぐに私もその姿を見ることができました。
大きな老木が川面に垂らしたその枝先に、ちょこんととまっておりました。
ほどなく海の方へと飛んでゆきましたが、
その時に背の蒼緑色が陽に反射して 、宝石のように輝いていました。
どうやら老木に住み着いているらしく、毎日かなりの確率で姿を見ることができます。

カワセミを見て、Mirko Hanakの絵本を思い出しました。
実物を見た後に、Mirko Hanakの絵を見たら・・・
その観察力、描画力に、ただただ驚愕するのみでした。




  No.102


いよいよクリスマス。

この辺りにも、イルミネーションを飾っているお家がたくさんあって、
暗くなってからの散歩が楽しいです。

隣町の網代は、昔ながらの漁師町なのですが、先日魚を買いにいったら
小さな路地が、クリスマス一色になっていてちょっと驚きました。
路に沿って建ち並ぶ家のほとんどが、なんらかの飾りをしているので、夜になれば光の路になるはず。
結構古いお家も多くて、昔ながらの懐かしい漁村が、ちょっと不思議な光景に映りました。
日本は、クリスチャンの国ではないけれど、クリスマスはいつか七夕祭りのような、
日本なりにアレンジされた“お祭り”になっていくのでしょうか。

----------------

私は家々で育てられている植木や花を見るのが好きです。
例えば、下町の狭い路地裏で、ほんの少しのスペースを見つけて
花を育てたり、時には野菜を育てたりしているお家を見ると、なんともいえず気持ちが暖かくなります。
人間は、ただ愛でるために、植物を育てられる生き物なんですよね。
またそうしていられる時間は、とても平和で有り難きものなんですよね。

家の中や、窓際や、家の周りに花を植えたり、飾ったりする行為は万国共通。
それは、人間のまん中からくる行為だということですね。
平和な地域には必ず、花を育てている家があります。

日本のクリスマスは 、一年に一度、家の周りに“光の花”を咲かせるお祭りになっていくような気がします。
日本人は、花を育てるのが大好きな民族ですから、クリスマスの“光の花”は年々増えてゆくことでしょう。
花を飾れる有り難き時間が、ずーっと続きますように。




  No.103


クリスマス・イルミネーションのせいでしょうか。
冬の空気のせいでしょうか。
夜景が、ひときわきれいでした。



2004年も、残すところあと数日。
今年は最後の最後まで、いろんなことが起きましたね。
・・・・・

新着UPは今回でおしまいです。今日は満月なので、月の本を3冊。
今年は“引越し”騒動で右往左往しましたので、この年末年始にやりの越していることをかたずけてしまおうと考えています。
まだ、ダンボールの中に眠っている本があったりしますので・・・(苦笑)

*冬期休暇  12月30日〜1月5日 (新着UPは9日頃からスタートする予定です。)

 



No.104

明けまして、おめでとうございます。
旧年中は大変お世話になりました。
本年も、どうぞよろしくお願い致します。

2005年、穏やかな一年となりますように。

店主A&B&C より
------------------

 

 

世相漢字に“災”という字が選ばれた2004年。
連日のように何かが起きて、世界中の人々の心の中に、不安や悲しみが膨らんでいった一年でした。

今正直に話すと、 私はこの年何度も、コラムや本に関するコメントが書けなかった日がありました。
その “災”は、自分がいる“今ここ”で起きたことではなく、
私自身は平常通り、何ごともなくパソコンの前に座っていました。
当たり前のことですが、その“当たり前”なことが 何かとても空ろなことに感じられて、
どうしても言葉が出てこなかったのです。
こんな時に、私はこんなことをしていてもいいのだろうか?、という気持ちが心を塞ぎました。

平和な場所とそうでない場所、 喜びを感じている人とそうでない人、
生まれくる子供と死に行く人・・・次の瞬間には立場が変わり、
全てが今ここに同時に存在しています。
そして、自分はいつもその中の一つです。
どんなに祈っても、全てが同時期に平穏化することはありません。

自然災害から人間の非力さを、人災から人間の愚かさを、
どちらにしても、その小ささを思い知らされるばかりです。
けれども、だからといって全ての人間がただ呆然と立ち止まってしまったら、
もうどうにもならないと絶望してしまったら、未来はありませんよね。

一方で何かが失われても、一方で何かが生まれている。
誰かが絶望しても、支えることができる誰かがいる。
次の瞬間立場が変わっても、
この世界は、そういう小さな小さなバランスの集積で保たれていて、
だからこそ、各々の小ささを嘆く必要など全くないのだと
私はいつからか思うようになりました。
それが、どんなときにも消えることのない小さな希望になっています。

自分自身を大切にすること。
子供を育てること。
家族の為に美味しいご飯をつくったり、
花を育てたり、音楽を楽しんだり、
旅をして友だちを作ったり
誰かのためにできることを探したり・・・

どんなに小さなことも、“バランス”を支える力になっているはずです。


---------------

先日、「砂漠でみつけた一冊の絵本」という本を読みました。
呆然とし、立ち止まってしまいそうになった私を、この本が後押ししてくれました。
この本には、プレシャスブックスを立ち上げた動機と同じものが、記されていました。

表紙には、曲がりくねる赤い糸の上を歩むハリネズミ(“きりのなかのはりねずみ”より)が描かれていて
帯には「一冊の絵本が人生を変えるかもしれない」とあります。

この表紙を見ただけで、そこに込められた意味がすんなりと伝わってきて、
このサイトを運営する私にとっては、それこそ縁を感じる一冊でした。
この本と出会えたお陰で、私は原点を見直すことができたのです。

もちろん、絵本でなくてもいいのです。
希望へと繋がる赤い糸は、無数に存在しているはずです。

2005年も、プレシャスブックスはチビチビ歩み続けます。
みなさんのお陰で、私たちはたくさんの赤い糸を見つけることができました。
その力が、この小さなサイトを支えています。

本当に、 ありがとうございます。
すぐにへこたれる店主で、行き届かないことも多いプレシャスブックスですが、
2005年も、どうぞよろしくお願い致します。

赤い糸が、たくさん見つかる年になりますように。


  No.105

いよいよ冬休みも終わって、新しい年が動き始めましたね。
プレシャスブックスも今日から店開きです。
といっても、いつもとな〜んにも変わりませんが・・・(笑)

今年の抱負など考えていたら
ボローニャに住んでいる友人から突然電話がありました。

「今年はブックフェアに来るんだよね? もうそろそろ、部屋をキープしないと・・・」

そりゃ行きたいよ〜。 行きたいに決まっているよ〜。う〜ん
行ける!!と思えば行けるかしら?
その前に、なんで行けないかも・・・と思っている自分がいるのかしら???

今日は店開きの日ですし、とりあえずなんでも「できる」と思っておくことにします。

何をするにしても、楽しみなのはやっぱり新しい出会い。
人や、絵本や、出来事や・・・
とにかく“出会い”が私の元気の素です。
出会うためには、やっぱり少しずつでも進まないとね。

2005年、きっとまたいろんなこきるでしょうが
とにかく、今できることを精一杯やってゆくしかないですね。

みなさん、いつも元気を分けてくださってありがとうございます。
得られた“出会い”を、このサイトを通して共有できたら、
店主としてこんなに嬉しいことはありません。

本年もドタバタ、少しずつ更新していきます。
どうぞよろしくお願い致します。

  No.106


たったひとつの地球・・・の写真

中学生の時、地球の絵を描いたことがあります。
図鑑に載っていた写真を見ながら、なるべく正確に模写しました。
右の写真がそれと同じものです。

まずはコンパスでアタリをつけて、青と緑、土色で、海と陸を描きました。そしてその上から、面相筆に白いポスターカラーを含ませて、スッスッスッと雲を描き込んでゆきました。

その頃はエアブラシなんて使いこなせなかったので、地球をつつむ透明な青が、なかなか表現できなくて大変だったのを覚えています。

その時、この写真を隅から隅までまじまじと眺めたものですから、雲の特徴などがすっかり脳裏に焼き付いてしまいました。

それ以降、私は頻繁にこの写真に遭遇し、その度に「あっ、また使われてる」と思い続けて来ました。
ある時は新聞に掲載された企業広告に、またある時はテレビコマーシャルで、本の表紙や電車の中刷り広告、地球をテーマにしたコラージュ作品などなど。とにかく地球のイメージといえばこの写真が使われています。
つまり、地球がまん丸く映っている写真は、世界にこの一枚しかないってこと???ですね。

今となってはCGで制作された地球の画像も巷に溢れていますが、どうも本物っぽくないのです。
こんなにCGの技術が進歩して、何でも実写と見まごうばかりの映像が作れる時代なのに、なんでなのかしら?と一瞬思いましたが、
どんなに優れたCG技術者でも 外からこの星を実際に見た人はいないわけですから、当然と言えば当然ですね。

色味を調節してあったり、コラージュをしてあったりするものもありますが、雲の特徴で分かるのです。中央のちょっと下の所に、くの字の大きな雲があって、それが目印です。

ちなみにこの写真は、アポロ17 号のRonald E. Evans宇宙飛行士が1972年12月7日に撮影したもの。NASAが著作権フリーで提供している画像で、歴史上最も多くの複製が作られた写真だそうです。

ほとんどの人間は、実際に外から地球を眺めたことがないのに、何故か“その姿を知っている”と感じているのは、この、たった一枚の写真のお陰なんですよね。

化学者も、詩人も、CG技術者も、大人も子供も、み〜んなこの写真を見て、丸く青い地球に思いを馳せているんですね。
足の下のこの大地の全体像なのですが、宇宙飛行士にでもならない限り、それを実際に見ることは今のところかないません。

考えてみるとこの写真に映っているのは、30年以上も前の地球の姿です。
今度はいつ新しい写真が撮影されるのでしょう?
この写真が撮影された時の美しい姿と、変わっていなければいいのですが・・・

No.107


国際医療援助団体「AMDA」が、スマトラ沖大地震で心に傷を負った子どもたちに絵本の読み聞かせを行うため、被災地に絵本を贈るキャンペーンを実施しています。今日知ったばかりで、もう締め切りギリギリ(募集期間は13日まで)なのですが、状況を見て2次募集も行うそうなので、よろしければHPにアクセスしてみてください。

http://www.amda.or.jp/bulletin/2005/ehon/ehon.html


私も、「いつでも会える」などなど、何冊か選んで送ることにしました。被災した子供たちのことを思うと、波のシーンがあるものなどは避けた方がいいし、宗教的なことも考慮すべきかな・・・無邪気に楽しい本の方がいいかな・・・なんて、いろんなことを考えながら選んでいたら、なんだか泣けてきました。

No.108

スマトラ沖大地震の被災地に絵本を贈る活動を実施中の、国際医療援助団体「AMDA」に
絵本を送りましたというお便りを、何通かいただきました。
また、日本の絵本の翻訳をし始めている、という方もいらっしゃいます。
子供たちが喜んでくれるといいですね。
少しでも、子供たちの心の傷が癒されますように。
希望の芽が芽生えますように。

中越地震の時にも、避難所で子供たちに絵本を読み聞かせるボランティアが
たいへん喜ばれたという新聞記事を読んだことがあります。

私自身も、これまでにいろんな意味で絵本に救われました。
だからこそ、絵本の力に確信を持っています。
小さな小さな力ですが、確実に何かが変わるはずです。


No.109

東欧諸国がEUに加盟したことによって、今後、チェコ・ハンガリー絵本の価格に変更が出てくる可能性が出て来ました。今年から、取引通貨がユーロに変わったためです。詳細が決まり次第再度ご報告させていただきますね。
EUに加盟するということが、その国にどういう変化をもたらすのか・・私個人としては、少なからず危惧を抱いる部分もあります。

先日ボローニャから一時帰国している友人に会い、イタリアの現況を聞きましたが、経済が安定せず庶民は大変な暮しを強いられているいるとのことでした。EUに加盟した後、物価がどんどん上がり、一方で賃金などは据え置きで、実質的収入が3分の1になったとか。必要最低限の物しか買えず、それなのに公共料金まで連続値上げ。政府はEUに加盟したのだから仕方ないというだけで、改善の見通しは今のところ全くないそうです。

そんな話を聞くと、東欧諸国が今後どのように変化してゆくのか、ちょっと不安です。イタリアのように、ほんの数年であっという間に変わってしまう可能性もあります。出版物は、社会情勢を写す鏡。絵本だって例外ではありません。佳き文化が失われないことを願うばかりです。

  No.110



うちは朝日新聞をとってるんですけどね、日曜日の朝刊の第一面に、何やら不思議な地球の画像。
地球の周りを取り囲むように、無数の点々が描かれたCGです。
見出しを読んでビックリ、「宇宙ごみの被害防げ」

なんと 点々は人工衛星やロケットの残骸、破片からできた宇宙ごみなんだそうです。
ごみ問題は、地上だけの話ではないんですね。

昔、ごみ問題をテーマにした子供たちの絵を見て、ちょっと恐くなったことがありました。
“ロケットにゴミを満載して、太陽に打ち込む”“宇宙空間に捨てる”という提案が描かれていたんです。

足が4本あるニワトリを描いた子供の絵も随分話題になりましたが、最近の子供たちの絵には
いろんな異変が現われていると聞きます。

先行きが不安ですね。

 

   
  No.111


昨夕、店主Bが店主Cとの散歩から帰ってくるなり、
「チェブがいた!!」と興奮しています。

「チェブってナニ??」

「 チェブだよチェブ、昨日サイトにUPしたあの黒い生き物だよ!」

「え〜〜〜〜っ!? まさか〜〜〜」

「前の道を歩いていたら、ちょっと先の方をタヌキみたいな動物が横切っていったんだよ〜」

車も通る普通の道路を、少し跳ねるような歩き方で、何らかの生き物が横断していたというのです。
既に暗くなり始めていて、はっきりとは見えなかったというのですが、
このイラストに似てたとのこと・・・

う〜ん、こんなところにチェブラーシュカがいるわけないしな〜。

店主Cである可能性も捨て切れません。 Click! >> 検証写真!