*たわごとコラム

海猫(うみねこ)

近くの海浜公園 には、野良猫がたくさんいます。
散歩に行くと、植栽の茂みの中から、急に仔猫が飛び出してきたりするのですが、
ご覧の通り、なんとテトラポットの上で、お昼寝をしていたりもします。

9-10c 
9-10a

『陽当たりもいいし、海風も気持ちがよくて、
猫にとっては居心地のいい場所なんだろうな〜』と
思うかもしれませんが、この写真を撮ったのは真冬のこと。
寒風吹きすさぶ中、猫たちは身を丸めているのです。

目をつぶっているので、魚を狙っているというわけでもなさそうだし、
ただじっと、うずくまっているだけ。
その姿はまさに“海猫”です。
私がこの町で生まれ育った人間だったら、
猫を“海辺の生物”だと思い込んでいたかもしれません。

もちろん、本来海猫は、
カモメ科の海鳥のことで、“海にいる猫”という意味ではありません。
鳴き声が猫に似ていることがその由来だそうです。

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「海豚」がイルカだったり、「海豹」があざらしだったり、
辞書にもしっかりと載っているのですが、 なんかいい加減なネーミング・・・

ちょっと調べてみたら、“海禿”なんていう動物もいて、
なんだと思ったらアシカの異名なのだとか。
海の禿で、アシカだなんて・・・
イメージとしては分からないでもないけど
アシカはムッとしていそう。
なぜ、アザラシが「海豹」で、自分が「海禿」なのか?
まあ、読み方は“うみかぶろ”だそうなので
「まあ、いいか」
ということになったのかもれません・・・??

“海狸”はなんだと思います? 読み方もそのまま「うみだぬき」です。
私の予想としては、ラッコかなと思ったのですが、なんとビーバーでした。
ビーバーって、川や湖に生息する動物だと思っていたのですが、
海にもいるんでしょうか????

ちなみに、私は堤防やテトラポットによくいる船虫を
思わず 「海ゴキブリ〜」と呼んでしまいます。
人を察知して、暗闇に素早く逃げ去る様がゴキブリそっくりだからです。

海猫にしても、海豹や海禿しても、もとはと言えばそんなかんじで呼ばれていて、
いつの間にか定着してしまったのではないかという気がします。

とすれば、「海ゴキブリ」も、
いつの日か辞書に載る日が来るかもしれませんね〜。

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