*たわごとコラム

世界の絵本がやってきた−ブラティスラヴァ世界絵本原画展

先日、平塚市美術館で開催されているブラティスラヴァ世界絵本原画展を見に行ってきましたので、簡単にご報告を。

同展はスロヴァキア共和国の首都ブラティスラヴァで2年に1度開かれる絵本原画展「ブラティスラヴァ世界絵本原画展(略称BIB=Biennale of Illustrations Bratislava)」の日本巡回展です。

今回は、2005年BIBの受賞作46点と日本人作家の出品作56点に加え、43か国の絵本と、チェコの1920〜30年代を中心とした絵本やその原画などが特別展示されています。

2005年のグランプリは、 アリ・レザ・ゴルドゥジャンさん(イラン)の「黒鉛筆と赤鉛筆」
金のりんご賞には、デンマーク、スロバキア、ポーランド、韓国、フランスの作家が選ばれました。日本人の作家としては、酒井駒子さんが金牌に入賞しています。

数年前に訪れたボローニャ国際児童書フェアで、イランや韓国の児童書の質が非常高いことを実感していましたし、酒井駒子さんの作品も、すでに諸外国で翻訳出版され注目を集めていますので、当然のなりゆき・・という印象でした。

特別展示の方では、今回ボリューム的に一番見ごたえがあったのはラダの作品です。また、ほんの数点ですが、トゥルンカの原画も展示されていました。

思いがけず、プレシャスブックスでもご案内している“魔法の世界(Carovny svet)”- (スヴォリンスキー-Karel Svolinky)/画)の原画も展示されていて、しばらくの間まじまじと見つめていました。

原画と、本に印刷された挿画にさほどギャップを感じなかったので、最初は印刷物が展示されているのかと思い、目を凝らしてディテールをチェックしてしまったのです。(苦笑)もちろん、展示されていたのは、まぎれもなく“原画”・・・本書が、原画のイメージを忠実に再現していること知り、また新たな感動を覚えました。

他、チャぺック、セコラなどの作品や、チェコが昔外貨を得るために制作した輸出向け絵本なども展示されていて、興味が尽きない構成になっています。

平塚市美術館での開催はあと数日ですが、来年の夏かけてゆっくりと各地を巡回しますので、ぜひ足を運んでみてください。

2006年8月12日(土)〜10月1日(日) 平塚市美術館
2006年10月7日(土)〜11月26日(日) 静岡アートギャラリー
2006年12月5日(火)〜2007年1月14日(日) 広島県立美術館
2007年1月20日(土)〜3月11日(日) 三鷹市美術ギャラリー
2007年4月14日(土)〜5月27日(日) 小杉放菴記念日光美術館
2007年6月2日(土)〜7月8日(日) 北九州市立美術館 分館
2007年7月14日(土)〜9月2日(日) うらわ美術館

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