*たわごとコラム

仲秋の名月 – その2

仲秋の名月とは、旧暦で8月15日の月。新暦でいうと今年は10月6日です。
正確にいうと、私が偶然月の出を見た土曜日は 仲秋の名月の翌日でした。

が、10月6日当日は、台風崩れの低気圧が
日本列島に接近して大荒れの天気で、
とてもお月見ができるような状況ではありませんでしたね。

しかも、10月6日の月は満月ではありませんでした。
仲秋の名月は、満月とは限らないんですね。
新月が満月になるまでにかかる日にちは約14.76日なので、
暦より実際の満月の方が遅れることが多いのだそうです。

今年も、実際に満月になったのは翌日の土曜日でした。
ですから、やはり土曜日の月が最も大きかったということになります。

ところで、同じ満月でも、時期によって見える大きさが違うということを、
私はあまり意識していませんでした。
遠い遠い昔に、学校で習ったような記憶があるのですが、
そんなことはもうすっかり忘れかけていました。
月の軌道は楕円なのですから、考えてみれば当たり前のことですね。

夜空を見上げれば、そこにあることが
当たり前のようになってしまっていた月。
写真集や、月に関する本を読んで、知っているつもりになっていた月。

あの夜、神秘的ともいえる月の力を、知識としてではなく、
実際の感覚として体感することができたのでした。

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