*たわごとコラム
「がんばりな~」
「がんばりな~」
最近クロッキーは、近所の人によく「がんばりな~」と声をかけられます。
「がんばって生きるんだよ~」「長生きするんだよ~」という意味です。
この地方の慣例的な言い方なのかもしれませんが、
誰が見てもクロッキーが老犬になったと言うことですね~。
なんてたってもう15歳です。
白髪も増えたし、歩くのもゆっくりゆっくり。
クロッキーを連れて人通りの多い場所に居ると、
優しい笑顔を浮かべてくれる人がたくさんいます。
声をかけてくれる人も、珍しくありません。
もちろん、クロッキーだから、ということではなくて、
そういう人は、全ての犬に優しいまなざしを向けているのです。
「いくつになったの?」
会話の内容は、いつもおおむね決まっています。
「15歳になりました。」
「あらそう~、とても元気ね~。うちのはね、○○年生きたのよ。」
「長生きだったんですね。」
「毛艶もいいし、足腰もしっかりしているし、まだまだ大丈夫ね。
がんばりな~。」
交わす言葉が少なくても、愛犬に注いだ愛情や、共に暮らしている間に感じた喜びや不安や、失った時の悲しみや・・・そういう諸々の思いが一瞬のうちに伝わってきます。
伝わるというより、共振しているのかもしれません。
その人が立ち去った後も、優しい優しい気持ちが残ります。