*たわごとコラム

ここ数日、引越しを期に新調した組立て本棚と格闘しています。
こんなふうに部品を一つ一つ組立てると改めて分かるのですが、
どこにも無垢の木材は使われていません。

無垢の木で出来た本棚というのも探してみましたが、
ものすごく高額な上に重厚なデザインで、シンプルなものは見つけられませんでした。

自作するということも一瞬考えたのですが、
そんなことをしていたら、いつになっても部屋から段ボールが
消えないような気がしてすぐに断念。(苦笑)

今の時代合板が使われているのは当たり前、選択の余地はなさそうです。
デザインや耐久性はもちろんのこと、ホルムアルデヒドのことなども考慮して、
やっと行き着いたのが今回購入した本棚・・・・
合板といっても、今のものは接着剤の質も随分良くなって長持ちするようです。

うちには、合板なんてものがなかった時代の古い家具がいくつかあります。
あちこち傷だらけでボロボロですが、年を経るごとに愛着がわき、
そう簡単に手放す気にはなれません。

引越し前、不要になってしまった電化製品などを引き取ってもらう為に来ていただいた
リサイクル屋さんがそんな家具たちを見て
「無垢の木で出来た家具はどんなに古くても傷ついていても高値で引き取りますよ」
とおっしゃっていました。
昔の家具は少し手入れするだけで見違えるようにきれいになるそうです。
「手放される際には是非うちに声をかけてください」と予約?までして帰られました。(笑)

ちなみに、古い時代のものではありませんが、
私にとって一番付き合いが長い無垢の木の家具はこれ(↓)。
弟が小学生の頃、学校の工作の時間に作ったものです。
実家の引越しの際に捨ててしまうのというので貰い受けてきました。
一応“本立て”ですが、斜めにグラグラ動いて本を立てることは出来ません。
リサイクル屋さんもこの本立てについては予約されませんでした。(苦笑)

09-5-10.jpg

*裏のおばあちゃんが畑に咲いているからといって持って来てくれた花を飾ってみました。

余談)
無垢の木で出来た家具がいいとはいえ、世界中の家具に使われたら森林伐採に拍車がかかってしまいますね。
それとも、長持ちして愛着のわく家具をリペアしながら何世代にもわたって使ってゆく方が、
結果的には環境に優しいのでしょうか。

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