*たわごとコラム

折り紙の薔薇

先日,高校一年生のYから作り方を教わった折り紙の薔薇・・・

これは、すごいです。
はじめて、折り紙というものの奥深さを知りました。

私も子どもの頃は、鶴だとか風船だとか船だとか、
結構いろいろなものを折って遊んでいましたし、
今でもその内のいくつかは折り方を覚えているのですが、
この 「薔薇」は次元が違います。

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はじめにYから手取り足取り教わって、
二個目は自分だけで折ってみようとしたのですが、無理でした。
3個目にやっと手ほどきを受けなくても折れるようになったのですが、
それでも一つ完成させるのに30分近くもかかってしまいました。

とにかく工程数が多く、複雑で、
しかも、折り進めては振り出しに戻す、という作業を何度も繰り返します。
最初のうちは、いったいどこの部分を折っているのかということも分からず、
工程の8~9割 に達したところで突然のように、しかも立体的に薔薇のフォルムが
出現するのです。

はじめの一個で、いつもは使っていない脳の部分が、
急に動き始めたかのような感覚を覚えました。

師匠のY 曰く、
「とても数学的だし、芸術的な作品」
(これが、高校一年生の口から自然にでてくるセリフでしょうか!?)

確かにこの折り紙には、本物の薔薇と同じ“美”が宿っています。

植物には、成長の仕方や花びらの螺旋に、
フィボナッチ数列や黄金律によるパターンが隠されていて、
とても数学的であるともいえるのです。

考えてみれば,折り紙自体がとても数学的。

師匠は、きっちりと折り上がった紙の薔薇の花びらに
カールを入れると、より美しくなると教えてくれました。

師匠Yは、高校一年生にして既に美というものを知っているのです~。

ちなみに下の写真の竜も、師匠が何も見ずに折り上げた作品。
菓子折りの包み紙で、サラサラ~と仕上げてしまいました。

す・・・すごすぎる。

8-23a.jpg

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