*たわごとコラム

本が好きです。

本が好きです。

・・・なんていうと、「読書好き」と思われがちですが、
私の場合、ちょっと違います。
もちろん読書も好きなのですが、それだけではありません。

読むためのもの、見るためのもの、調べるためのもの、
知るためのもの・・・本の用途は多様です。
絵本はもちろんのこと、実用本からちょっと難しい学術書まで、
興味をそそられるものであればなんでも、手に取ってみたくなります。

内容の云々だけでなく、“オブジェ”としても好き。
本も “もの” です。
何枚かの紙が綴じてある、世界共通の定型オブジェです。
そこに、世界中の言語で、無限に多様な意味を付加することができ、
今となってはフルカラーで、目に見えるあらゆる画像を収めることができるのです。

そういう意味では、インターネットも同じかもしれません。
音や動きを楽しめる分、もっと枠が広いといえます。
それなのに、やっぱり本の方が好きなんですよね~。
本の重さ、手にした時の感触、ページをめくった時のにおい・・・
そしてそれらが、時と共に変化してゆき、味わいが増すということ。

それはやっぱり、本が “もの” だからなんですよね。
インターネットに、経年変化で味わいが増すなんてことはありませんし、
それ以前に、古いものはどんどん消えていってしまいますものね。

テレビが普及した時も、インターネットが普及した時も、
出版業の危機が叫ばれました。
実際に、日本だけでなく状況はかなり厳しい様子。

けれども私は、
人類の歴史が続く限り、本は絶対になくならないだろうと思っています。

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