*たわごとコラム

ぐりとぐらのカステラ

今話題の芦田愛菜ちゃんと鈴木福くんがあまりにもかわいいので、
お正月に一挙放送していた「マルモのおきて」というドラマを録画して
ぜ~んぶ観てしまいました。

二人ともまだ10歳にも満たないというのに、すでに大女優、名俳優の風格・・・
何から何まで感心することばかりです。

ところで、このドラマのエンディング近くに、
二人が、生き別れになったお母さんからプレゼントを贈られるシーンがあって、
ある有名な絵本がお話に使われているんです。

大きなかごに入れられて二人の元に届けられたのは、
フライパンで焼かれた、ふんわり黄色いカステラでした。
かごから出てきた、フライパン付きのカステラを見て
二人は目を丸くして叫びます。
「これっ・・・!」

・・・とその前に私が叫んでました。(笑)
「ぐりとぐらのカステラだ!」

その後、福君が全く同じセルフを復唱。(笑)

そうなんです、お母さんからのプレゼントは、
中川 李枝子さんと大村 百合子さんによる名作絵本
「ぐりとぐら」に登場するあのカステラだったのです。
親子でこの絵本を読んだ思い出がある、という設定だったんですね。

私も、遠い遠い昔、まだ小さな子供だった頃にこの絵本を開き、
確かにぐりとぐらと一緒に森へ出かけ、たくさんの動物たちと一緒に
カステラを食べたのです。
森に漂う甘い香り、ふんわり焼けた黄色いカステラのおいしかったこと・・・

この記憶は、実体験の記憶にも勝るとも劣らないリアリティーをもって、
あれから数十年たった今でも鮮やかに甦ってくるのです。

ドラマの中に出てきたカステラを一目見た瞬間に、
甘い香りが実際にぷ~んと漂ってきたくらいです。

この絵本は、もちろん今でも版を重ねています。
というよりも、日本で一番人気のある絵本、ですよね。

同じ思い出を持つ人が、きっとたくさんいることでしょう。
年代は違っても、みんなあの森でぐりとぐらのカステラをほうばった仲間です。

そう思うと、全国に幼なじみがたくさんいるような、楽しい気持ちになるのです。

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