*たわごとコラム
プライスコレクション 若冲と江戸絵画展
行ってきました「プライスコレクション
若冲と江戸絵画展」
気が付けば会期終了ぎりぎり、夏バテなんて言ってられません。
噂には聞いていましたが、ものすごい人出でした。
チケットブースからすでに長蛇の列、入場までに30分待ちです。
やっと会場に入れたと思ったら、どの作品も黒山の人だかり。
残念ながら、じっくり観賞できるような状況ではありませんでした。
が、それでも展示品のオーラは強烈で、人ごみの間から垣間見るだけでも
十二分に迫り来るものがありました。
今回の目的は、コレクションの中心“伊藤若冲”の作品を肉眼で見ること。
若冲の作品は、とにかく一度見たら脳裏に焼き付いて離れません。
一瞬暗闇に差し込んだ閃光のように、
いつまでも残像が薄れないのです。
若冲は、江戸中期、京都に生きた画家で、
初期は狩野派に学び、後に流派の枠に収まりきれず独自の世界を構築した奇才です。
最近、その超絶した作風が再評価され、人気が急上昇しています。
表現の自由が常識となり、情報が簡単に国境を越え、
ありとあらゆる表現手法が溢れている現代では
かえって“前衛的”などと形容できるものが見当たらないのですが、
そんな時流にあって、古の画家・若冲の作品に何故か鮮烈に“前衛”を感じるのです。
これはいったいどういうことなのでしょう?
感想を述べるなんて野暮なことは出来ません。
一年かけて各地を巡回するようなので、是非。
それにしても、日本はすごい。
若冲もすごいけど、“来場者数20万人突破”という事実もすごい。
入場規制にあうなんて、海外の美術館では経験したことがありません。