*たわごとコラム
新しい特設本棚
近いうちに、新しい特設本棚を一つ増やそうと思っています。
小さな本だけを集めてご紹介するコーナーです。
これまでも時々、他の本と同じようにご紹介してきたのですが、
既存のフォーマットだとなかなか“小ささ”が伝わらないし、
もうちょっと工夫が必要だなぁと思っているうちに、
在庫が増えてしまいました。
ところで、小さい本って、どれ位のサイズをイメージしますか?
文庫本サイズくらいから?
それとも、PIXIサイズくらい?
絵本はもともと文芸書などに比べて大型サイズのものが多いので、
文庫本サイズくらいのミニ・エディションでも、十分小さく感じます。
けれども、いわゆる豆本はもっともっと小さいし、
ドールハウス用の本に至っては、読むのに虫眼鏡が必要なくらいです。
いずれにしても サイズできっちり分けるのは難しいので、
そのあたりは曖昧に、手にした時の印象て決めたいと思います。
ちなみに、小さい本が作られる理由は様々。
幼児の手に馴染みやすいように、
普及版として、
コレクション性を高めるために・・・etc.
豆本などは、世界中にコレクターが存在し、独特の世界が確立されていますし、
小さな本を主力シリーズにしている出版社もあります。
小さい本には、特別な魅力があるんですよね。
PIXIシリーズのように、簡易製本のものから、
サイズが小さいだけで、一般の上製本とまったく変わらないものまで、
なるべく大きさのイメージが伝わるように工夫しながら、
様々なタイプの“小さい本たち”ご紹介してゆこうと思っています。
仲秋の名月
連休の中日、9月14日 は仲秋の名月でした。
楽しみにしていたのですが、この辺りはあいにくの曇り空。
お月見をすることはできませんでした。
今年はちょっと時期が早すぎましたね。
(仲秋の名月=十五夜 は旧暦8月15日なので、太陽暦では毎年日にちが違います。)
翌日の9月15日にも、夜中に外に出て空を見上げました。
そうしたら、 おぼろ月に虹色の光の輪がかかっていました。
光環(光冠)と呼ばれる現象だそうです。
思えば夏の間は、とにかく暑くて、なんだか忙しくて、
月を見上げる気持ちの余裕がありませんでした。
秋は不思議な季節です。
自然に・・・ちょっと立ち止まって、一息つこうという気持ちになれます。
「青を求めて」-----番外編
先月は、青にまつわるコラムばかり書いていました。
うちは一応本屋ですし、青にかかわる本についても少し触れてみようかと思います。
まずは絵本から・・・
といいましても、空や海を描いた作品から、青いものに焦点をあてた作品まで、
大きく捉えれば青い絵本はたくさんあるんですよね。
そこで今回は、あえてポピュラーな作品ははずし、
青が特に強調されて印象的だった絵本を3冊選んでみました。
女の子からプレゼントもらっちゃった~♪
夏休みのある日、店主Bが帰ってくるなりうれしそ~に
「女の子からプレゼントもらっちゃった~♪」
と報告してくれました。
そのプレゼントというのがこれ↓
「もぎたてトマト?」
近所に住んでいる小学2年生のみおちゃんが、
突然駆け寄ってきて渡してくれたんだそうです。
箱の上に可愛い文字で“「ゆうじくん」へ”と書いてあって、
それを見ただけでも胸がキュ~ンとしてしまいます。
みおちゃんは、夏休みの宿題でミニトマトを育てていました。
そのトマトが収穫できたからと、お裾分けをしてくれたのです。
サイコロのようなプラスチックの型を使って、
四角いミニトマトも作ったのだそうです。
この箱は、その型とセットになっていたものだとか。
あんまり可愛いのでパチパチ写真を撮って、
それからしばらくの間テーブルの上に飾っておきました。
そのあと、店主Bがこしらえた特製冷製パスタの真ん中にトッピングして
大事に大事にいただきました。
甘くてとても美味しかったよ。みおちゃん、ありがとう。
ゲリラ豪雨
夕立・通り雨・にわか雨・篠突く雨(しのつくあめ)・驟雨(しゅうう)・・・
突然降り出す雨を表す日本語です。
最近“ゲリラ豪雨”という言葉を、よく耳にするようになりました。
今年になって初めて聞く言葉です。
この夏降った激しい雨は、既存の日本語では表現しきれないほどの
状況だったということでしょうか。
“ゲリラ豪雨”・・・なんだか自然現象を表す言葉には思えません。
まるで空から降ってくる兵器かなにかのようなイメージです。
そういえば、“鉄砲雨”という言い方がありますが、
なんとなく“ゲリラ豪雨”と、発想が似ている気がします。
今後、気候はさらに極端になると予測されていますので、
こんな恐ろしい言葉が、増えてゆく可能性がありますね。
“鉄砲雨”は辞書にも載っていて、
「激しく降る弾丸のような大粒の雨」と解説されています。
“ゲリラ豪雨”も、辞書に載ってしまうのでしょうか?