*たわごとコラム

夏と秋の境界線

いよいよ 夏休みが終わりますね。
8月31日までがお休みで、9月1日からは学校。
子供の頃は、夏と秋の間にはっきりと境界線がありました。
大人になってからは、夏休みなんて、あるようなないような・・・
季節がいつも、“いつの間にか”巡ってゆくようになりました。

海辺に暮らし始めて、思いがけずその境界線が甦りました。
つい先日まで賑わっていた砂浜には、今はもう誰もいません。
海の家は、解体されて明日あたりには影も形もなくなっていそうです。

今日は昨日の続きですが、
暑さもまだまだ残っていますが、

夏はもう終わりです。

プライスコレクション 若冲と江戸絵画展

行ってきました「プライスコレクション
若冲と江戸絵画展」
気が付けば会期終了ぎりぎり、夏バテなんて言ってられません。

噂には聞いていましたが、ものすごい人出でした。
チケットブースからすでに長蛇の列、入場までに30分待ちです。

やっと会場に入れたと思ったら、どの作品も黒山の人だかり。
残念ながら、じっくり観賞できるような状況ではありませんでした。

が、それでも展示品のオーラは強烈で、人ごみの間から垣間見るだけでも
十二分に迫り来るものがありました。

今回の目的は、コレクションの中心“伊藤若冲”の作品を肉眼で見ること。
若冲の作品は、とにかく一度見たら脳裏に焼き付いて離れません。
一瞬暗闇に差し込んだ閃光のように、
いつまでも残像が薄れないのです。
若冲は、江戸中期、京都に生きた画家で、
初期は狩野派に学び、後に流派の枠に収まりきれず独自の世界を構築した奇才です。
最近、その超絶した作風が再評価され、人気が急上昇しています。

表現の自由が常識となり、情報が簡単に国境を越え、
ありとあらゆる表現手法が溢れている現代では
かえって“前衛的”などと形容できるものが見当たらないのですが、
そんな時流にあって、古の画家・若冲の作品に何故か鮮烈に“前衛”を感じるのです。

これはいったいどういうことなのでしょう?

感想を述べるなんて野暮なことは出来ません。
一年かけて各地を巡回するようなので、是非。

それにしても、日本はすごい。
若冲もすごいけど、“来場者数20万人突破”という事実もすごい。
入場規制にあうなんて、海外の美術館では経験したことがありません。

プライスコレクション 若冲と江戸絵画展
http://www.jakuchu.jp/

おばあちゃんの梅ジュース

あ〜〜〜、ここ数日なんともいえないだるさが続いています。
やっぱり、夏バテかしら〜。

なるべくならクーラーには頼りたくないと思うのですが、
暑過ぎて仕事に集中できない日は、どうしてもスイッチを入れてしまいます。
炎天下に車で移動する時は、ほとんど窓を開けません。

はっきり言って、暑さにバテているのか、冷房にバテているのか
分からない状況です。

今日は、近所のおばあちゃんがお裾分けしてくれた、
お手製の梅ジュースを飲んで休んでいました。
食欲が全くなくて、くだものにすら手が伸びない時でも、
梅ジュースならさらさら咽を通ります。

おばあちゃん、ありがとう。
おばあちゃんが作った梅ジュースは、どんなサプリメントよりもよく効いて
気持ちも身体もスッキリしました。

今度作り方を聞いてみよう。。。。。

お盆の行事

お盆が過ぎて、海水浴場の賑わいも一段落。
まだまだ厳しい暑さが続いていますが、 会話の中では既に“残暑”になっていて
夏休みが終わりつつある気配を、なんとなく感じ始めた月曜日です。

休暇の取り方が分散型になったとよく言われますが
やっぱり渋滞はこの時期に集中するようですね。
お盆の行事のために帰省する人が、まだまだ多いからでしょうか?

“お盆”は、祖先の霊を祀る行事。
風習は地方それぞれですが、 この辺りでも、 迎火を焚いたり、灯籠流しがあったり
境内で盆踊りがあったりと、様々な行事を見ることが出来ます。

ちなみに、店主Bの故郷では“盆義理”という習慣がしっかりと残っていて、
親類縁者のみならず、知り合いからご近所さんまで
新たな仏様が出た家々を廻って歩きます。

もちろん、自分の家でも行事がありますし、お客さんも多いので、
とにかく忙しいです。
お坊さんも、たくさんの家を廻ってお経をあげるので、ものすごく忙しい。
帰省する人も、休みがあまりとれなかったり、
大渋滞にはまったりと、やっぱり忙しい。

誰もがものすごく忙しいのですが、
それでも、御先祖様は喜んでくれているのでしょうかね?
なんだか 形ばかりの供養になっているような気がして、
ちょっとだけ疑問に感じることがあります。

いつからか私たちは、食事の最中に
ふと亡くなった人たちのことが会話に出てきた時
新しいグラスを出してきて、自分たちが飲んでいるものと同じ飲み物を注ぎ
「どうぞ」と デーブルの端に供えるようになりました。
(もちろん、“お盆”にもしっかり帰省しますけどね。)

ごくごくたまにしかやりませんし、供養になっているかは分かりませんが、
少なくとも その時の方が、お盆の時よりもずーっと
亡き人を身近に感じることができるのです。

花火大会

たった今、街の花火大会を見に行ってきました。
昨年は用事があって見逃してしまったので、今回がはじめての見物です。
いつもの散歩コースを下っていくと、
海沿いには108本のかがり火がたかれていて、
見慣れた風景が一変していました。

腰をおろした場所から、打ち上げ現場の防波堤まで100mそこそこ。
ほぼ真上を見るような感じでした。
とにかく、大爆音 !ものすごい迫力です。
店主Cは最初の一発目で怖じ気付きましたが、次第に慣れてきたのか、
しばらくすると同じように空を仰いで花火を見ているようでした。

何を思っていたんだろう・・・

来年も一緒に花火を見ることができますように。

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花火の写真も撮れたのですが、フレームをオーバーしてしまいました。

bonheur–ボヌール

モニタの横に小さなイーゼルを置いて、
いつも1冊だけ本をディスプレイしています。

今飾ってあるのは、南桂子さんの作品集「bonheur–ボヌール」

1953年に渡仏し、パリに定住、
ユニセフの刊行物に何度もその作品が採用され、
各国の美術館にも収蔵されている、
国際的にとても評価の高い作家です。
銅版画家、浜口陽三氏の奥様でもあります。
作品の人気は高まる一方ですが、
残念ながら2004年末に他界されました。享年93歳。
 
南桂子さんの作品を見ていると、懐かしさがこみ上げてきます。
けれども、何に対する懐かしさなのかを言葉にすることが出来ません。

哀愁・旅愁・郷愁・・・・愁いの中に織り込まれた純粋なもの。
日常の中で枯れてしまいそうな、蜃気楼のような小さな泉。

なんとか言葉にしてみようと思っても、紡ぐ側からさらさらと
消え去ってゆきます。

帯には谷川俊太郎さんの言葉。

「物語は立ち止まり、詩は口をつぐむ、
 見つめる私たちを見つめ返す絵・・・」

ボヌールとは幸福のこと。
本屋さんで是非
>> 南桂子作品集“ボヌール”

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一番海が遠くなる季節

夏休み、真っ盛り。
近くの海岸は人でいっぱいです。

浜は店主Cの散歩コースなので、天気がいい日は毎日のように波打ち際を歩くのですが
この時期だけはちょっと足が遠のきます。
遊泳期間中は、砂浜に犬を入れてはいけないことになっているからです。

海街に住んでいるのに、一番海が遠くなる季節です。

あっという間に大きくなってしまいます

幼年向けの本をUPするのは久しぶり。

夏休みで、子供たちも家にいることですし、
家族がどっぷり一緒にいられる季節ですね〜。
・・ということで、家族をテーマに本を選んでみました。

え?うるさいから早く学校が始まってほしい?
まぁそう言わないで、子供はあっという間に大きくなってしまいますからね。

生き物だったらみんな入店OK

昨夜知人が、私たちをちょっと珍しいお店に招いてくれました。

沖縄の郷土料理と、泡盛や古酒などの地酒を味わえるお店で
現地から取り寄せたという材料を使って、ママさんが作ってくれる料理は
どれもおいしく、口当たりのいい泡盛や古酒が、どんどん進んでしまいます。

特別内装に凝っているわけでもありませんし、
沖縄のムードたっぷり、という感じでもありませんが
お店の中はとてものびのびとした雰囲気で、なんとも居心地がいいのです。

というのも、この店は
赤ちゃんも子供も入店OK、さらには、犬もOK・・というスタンスで、
決して広くはない店内に、ざっと見ただけで犬が 6匹、
赤ちゃん3人、子供が6人、ウサギが1匹、金魚が・・・・
ちょっと大袈裟かもしれませんが、生き物だったらみんな
入店OKですよ、という感じなのです。

ママさん自身もコーギー犬を飼っていて、
お客さんのお迎えから接待まで、そつなくこなしています。
お酒が目当てで来るお客さんも多いそうですが、店内は
子連れやら犬連れやら、赤ちゃんからおじいちゃんおばあちゃんまで
いろんなお客さんで大賑わい。
入り口近くで、2才前後の子供たちが遊んでいるかと思えば
小・中学生の姉妹が、 いろいろなテーブルをまわって、
犬たちを撫でています。

通常は、他のお客さんの迷惑になるからとか、犬たちが喧嘩するかもしれないとか
子供が危険な目にあうかもしれないとか、いろんなことを考えて
飲食店がこういうスタンスをとることは難しいと思うのですが
実際にこの店では、お客さん同士がそれなりに気を遣っていて
大して問題になっていることはなさそうでした。
犬たちはちゃんとママさんのコーギー犬に敬意を払い、
子供たちの面倒は、店にいる人全員で見ている感じ。

すごく賑やかなのですが、なぜか居心地がいいのです。

私は沖縄には行ったことはありませんが、
これが沖縄という島の雰囲気なのかもしれない・・と思いました。

隣の席でお酒を飲んでいたお兄さんが、誰かが連れてきたミニチュアダックスを撫でながら
店内をまわっていた姉妹と楽しそうに話していました。

お兄さん 「トトロには、大トトロ、中トトロ、小トトロ、がいるんだよ」
姉妹   「え〜、うそ〜」
お兄さん 「本当だよ〜」
姉妹   「じゃあ、大トトロは何才?」
お兄さん 「34才」←(おそらく自分の歳)
姉妹   「え〜、うそだ〜」
お兄さん 「嘘じゃないよ〜、おれはトトロに詳しいんだから」

隣にいたおじさんが急に首を突っ込む  
      「マグロはやっぱり 中トロだよね」

お兄さん 「・・・・」
姉妹   「・・・・」

何事もなかったように話は続く
姉妹   「じゃあ、猫バスの足は何本か知ってる?」
お兄さん 「12本」
姉妹   「違うよ〜」
お兄さん 「バカだな〜、はじめは12本だったんだよ〜」
姉妹   「え〜、うそだ〜」

やたらに 「え〜、うそだ〜」を繰り返すのに、お兄さんの話にくらいついて
離れようとしない姉妹・・・

こんな話を聞きながらいただく沖縄料理はまた格別。
店主Cも、ママさんがつくってくれた特製ご飯をぺろりと平らげて
足元でゆったりくつろいでおりました。

長梅雨が開けて・・・

長梅雨が開けて、花たちが息を吹き返しました。
葉っぱが黄色くなりかけて、すっかり弱っていた花たちも
この何日かで、見違えるようにイキイキ!

一方私は、早くも夏バテ。
・・というより、冷房負け・・・
私も少し、陽にあたった方がいいのかも。

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*Sさん、店主Cへのメッセージ、ありがとうございます。
 たくさんの人に見守られ、本当に幸せなワンコです。
 たま〜にですが、このページの隠れ店主Cは変わっています。
 密かに、ささやかに、近況報告していますので、時々クリックしてみてくださいませ。

東京に里帰り

月曜日の深夜に、東京から戻ってきました。
東京に“里帰り”というのも、不思議な感覚です。
なにせ、こちらの方がず〜っと“里らしい”環境なのですから。

梅雨が開けて、最寄りの海岸はたくさんの人で賑わっています。
やっとやっと、夏らしい天気になりましたね。

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