*たわごとコラム
にんじんって、なに色?
お鍋を食べていて、ふと
『にんじんの色きれいだな〜』って思ったんです。
それで、なんとなくこの色はなんていう色なんだろうと考えたのですが、
しっくりくる色の名前が思いつきませんでした。
だいだい色?
オレンジ色?
だいだいもオレンジも、他の食べ物の名前です。
にんじんを指差して『オレンジ』だって言っているみたいで、
なんとなくしっくりきません。
ここからはもう、理屈の世界になってしまうのですが、
そもそも、「赤と黄の間の色」には色そのものの名前がないから
こういうことになってしまうんですよね。
前にもコラムに書きました。
『だいだい色ってどんな色?』
http://preciousbooks.blog26.fc2.com/blog-entry-554.html
もしも青という色の名前がなかったら、
空を映す海の色も、空色と表現したりするのでしょうか?
にんじんの色、なんて呼べばしっくりきますかね?
この際『にんじん色』でいいのかもしれません。
にんじんにも、いろいろな色がありますが、全部ひっくるめて『にんじん色』。
ちょうど、空色がそうであるように。
本来、“もの”の色はその“もの”の名前でしか表現できないものなのかもしれません。