*たわごとコラム
ありがとう
久しぶりのコラム更新です。
お正月明けから、突然訃報が届いたり、親しい人が倒れたり、
いろんなことが起きて、気がついたらもう22日です。
こんなことがある度に、なんでもない平凡な毎日こそが奇跡なのだ、
という思いを深めます。
それが毎日続くと、何もかもが当たり前のようになってしまいますが、
実は、何ごともなく普通に暮らせるということは、
本当に“有り難い”ことなんですよね。
何気なく使っている「ありがとう」は 、
「有り難い」という意味だと知ったのは、いつのことだったかな・・・
今日は一日、何ごともなく過ごすことができました。
「ありがとう」
福を呼ぶとら猫
同じ街に住むYさんは、柴犬モモちゃんのお散歩をするために、
ほぼ毎日、車で海岸までやってきます。
数年前、持病が悪化してしまった時に、運動不足を解消する目的で、
モモちゃんを保健所から引き取ったのだそうです。
今では毎日散歩しているお陰で、とても元気になったとのこと。
モモちゃんから得られたものははかり知れないと、行き会う度に話してくれます。
当時はちょっとおっかなびっくりでオロオロしていたモモちゃんも
今ではとても落ち着いています。
モモちゃんは、もうすっかりYさん家族の一員です。
そんなYさんに、年末、海岸の駐車場で
「ちょっと見てやってくださいよ~」 と呼び止められました。
車の後部座席のドアを開くと、
そこにはかごに入れられた小さなとら猫がいて、
さかんにミャミャーと鳴いていました。
「いや~、参りましたよ~。
Aさんちで子猫が生まれたから一匹引き取ってくれって、押し付けられちゃって~ 」
と言いながら、満面の笑みのYさん。
「仕方がないから少ないお小遣いで、こんなものを買ってきましたよ~」
車のラゲッジルームには、ゲージやらおもちゃやら猫グッツがいっぱい。
「まだ3日目なんですけどね。困ったことにうちの奥さんは猫派だから~」
何が困っているのか全く分からない私たち。
「とら猫だし、来年寅年だし、なんかいいことありそうですね~」と店主B。
参った参ったと言いながら終始ニコニコのYさんを見ていると、
本当にそんなふうに思えてくるのです。
ちなみにモモちゃんも、ちゃんと子猫の面倒を見るのだそうです。
「抱いてやってくださいよ~」 といわれ、
お言葉に甘えて写真を撮らせてもらいました。
ニコニコのお裾分けをもらって、
私たちも、なんかいいことありそうです。 うれしそうなYさんを見ているだけでも、
充分に幸せになれましたけどね。 (笑)