*たわごとコラム

木村農法実験中

店主Bの実家の畑で、現在木村農法を試している最中です。
木村農法というのは、「奇跡のリンゴ」で話題の人となった
木村秋則さんが提唱している自然農法です。

農薬だけではなく肥料も使いません。
ちなみに、種もF1種を使わないことにしています。

木村さんによると、リンゴに比べれば野菜の自然栽培は簡単だということですが、
なかなかどうして・・・

この農法は、雑草をそのままにしておくのですが、
日本では作物以外の草を目の敵にしているので、
隣接する畑の持ち主にいろいろ気を遣わなければなりません。

逆に、お隣の畑で大量の除草剤や農薬を使っていると、かなり不安です。
境界付近に草が生えていると、
他意もなく親切心で除草剤を掛けておいてくれたりします。(苦笑)

なので、境界に無作領域を設けてそこだけきれいに草むしりしています。

田舎では、畑を雑草だらけにしておくと、
持ち主がだらしない人だと思われてしまうのです。
義母も、そういう意味では複雑な気持ちだろうと思います。

けれども本質を考えれば、
自然農法の方が義母の身体にも絶対に良いと思うので、
何度も何度もじっくりと話し合いました。

こういう事情は、木村さんが初めて無農薬でリンゴを作り始めた時と同じです。

うちは家庭菜園なのでそんなにシビアな状況ではありませんが、
自然農法を実践しようとすれば、
完全に孤立した畑でもない限り、こういったトラブルはつきものなのではないでしょうか。

それでも、義母はだまって協力してくれています。

昨年はあまり出来がよくなかったなすやトマトも今年は豊作です。
土が少しずつ健康を取り戻しているのかも知れません。

自然農法を学んでいるとつくづく感じるのですが、
土も人間の身体も、基本は同じ。
自然のサイクルを整えなければ、健康にはなりません。

それを実感できただけでも、私にとっては大きな収穫です。

もちろん、おいしい野菜の収穫も、すご〜く嬉しいですけどね。

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