*たわごとコラム
東京国際ブックフェア2014
今年も、東京国際ブックフェアに行って来ました。
初めて訪れたのがかれこれ20年以上も前になります。
そのころはまだ、会場が池袋のサンシャインシティでした。
毎年足を運んでいるわけではありませんが、当時と比べるとだいぶ雰囲気が変わりました。
残念ながら、最近は年々縮小傾向にあると言わざるを得ません。
一応“国際”ブックフェアなのですが、
海外からの出展者がかなり少なくなっている感じです。
国内の出版社もまたしかり。
ブックフェアというのは基本的に版権取引や受注取引の場であるわけで、
その場の雰囲気が出版業界の現況をそのまま反映していると言っても過言ではありません。
紙媒体そのもののあり方が変わっているという現実、
諸外国が日本というマーケットを魅力的に思わなくなっているという現実・・・
人はいっぱいいるんです。
けれどもそれは、同じ会場で同時開催しているイベントが多数あるからで、
ブックフェアだけが活況というわけではないのです。
電子出版 EXPO/クリエイターEXPO東京/プロダクションEXPO東京
コンテンツ制作・配信 ソリューション展/ キャラクター&ブランド ライセンス展
これだけのイベントを同時に開催すれば、人も集まりますよね。
とにかく、いろいろな意味で”デジタル”に押されている感じなのです。
これは、日本に限ったことではありませんが、
まだまだ活況なブックフェアも存在します。
筆頭はやはりフランクフルト、ロンドン、北京、児童書のみになりますがボローニャなど。
決して、世界のブックフェアが衰退の一途をたどっているわけではないのです。
日本においても本好きな方はたくさんおられるわけですから、
例え諸外国からの出展者が減ったとしても、
東京ブックフェアそのものが消えてしまうということはないはず。(と信じたい)
いろいろ現実は厳しいと思いますが、
小さくても“本への情熱”が感じられるブックフェアとして、
今後もしっかり継続していって欲しいと願っています。