*たわごとコラム
「がんばりな~」
「がんばりな~」
最近クロッキーは、近所の人によく「がんばりな~」と声をかけられます。
「がんばって生きるんだよ~」「長生きするんだよ~」という意味です。
この地方の慣例的な言い方なのかもしれませんが、
誰が見てもクロッキーが老犬になったと言うことですね~。
なんてたってもう15歳です。
白髪も増えたし、歩くのもゆっくりゆっくり。
クロッキーを連れて人通りの多い場所に居ると、
優しい笑顔を浮かべてくれる人がたくさんいます。
声をかけてくれる人も、珍しくありません。
もちろん、クロッキーだから、ということではなくて、
そういう人は、全ての犬に優しいまなざしを向けているのです。
「いくつになったの?」
会話の内容は、いつもおおむね決まっています。
「15歳になりました。」
「あらそう~、とても元気ね~。うちのはね、○○年生きたのよ。」
「長生きだったんですね。」
「毛艶もいいし、足腰もしっかりしているし、まだまだ大丈夫ね。
がんばりな~。」
交わす言葉が少なくても、愛犬に注いだ愛情や、共に暮らしている間に感じた喜びや不安や、失った時の悲しみや・・・そういう諸々の思いが一瞬のうちに伝わってきます。
伝わるというより、共振しているのかもしれません。
その人が立ち去った後も、優しい優しい気持ちが残ります。
台風一過
台風一過
昨日から 、猛烈な雨と風が続いて、
せっかく設営されたばかりの海の家も砕け飛んでいきそうな勢いでしたが、
夕方になってやっと雲の切れ目から光が射し始めました。
台風一過の空の色は本当にきれい・・・
久しぶりに見る透明な青空です。
明日は蒸し暑くなりそうですね~。
災害続きで
「被災地の皆様には、心からお見舞いを申し上げます」
台風が去ったというのに、すっきりしないお天気。
災害続きで気が休まる暇もありませんね。
とにかく、これ以上被害が広がりませんように。
ここは、大地震が来ると言われて久しい東海地区なのですが
嵐の前の静けさなのか、これまでのところ
引っ越してくる前よりもずっと揺れることが少ない感じです。
当初はいろんな人から「地震、大丈夫?」なんて心配されたのですが
私はもう「日本全国どこにいたって同じ」と、 開き直っているのです。
外出していて助かることもあれば、出先で災害に遭うこともある・・・
可能な自衛策はとったとしても、
あとは“神のみぞ知る”と思わなければ、どこにもいられませんよね。
絶対に安全な場所なんてないのですから。
明日・・・いえいえ、次の瞬間に何があるか分かりませんが
やれるだけのことをやったら、あとはケセラセラで生きていこうと、
我が家では話し合っています。
・・・そんなことより・・・・家具の確実な転倒防止策について
具体的に話し合った方がよいかもしれません。
実際、そういうちょっとしたことが命綱になるんですよね。
うちの場合、一番の危険ゾーンは本棚の前。
大きな地震がきたら、本の詰まった本棚は凶器になりそうです。
本屋の宿命?ですね。
明るいヘビメタ
「明るいヘビメタ」
先日、店主Bが打ち合わせをした50代の○○氏は、
きっちりとしたスーツ姿で
「私は、3高のヘビメタです」と明るく自己紹介したそうです。
高学歴・高収入・高身長の“ヘビーメタル”!?
昼間は世を忍ぶ仮の姿で、夜はスーツを脱いでヘビーメタルに変身するのかしら?
スーパーマンのような、はたまた、おやじダンサーズ?のような感じ?
それって結構カッコイイかも・・・と思いきや、
3高というのは、“高血圧、高血糖、高コレステロール”という意味で
ヘビメタというのは、“ヘビ-・メタボリック”の約なんだとか。
「・・・・」
まったく言葉に詰まります。
でもまあ、落ち込んでいるよりはいいかもしれませんね。
ちなみに店主Bは、初対面で○○氏と意気投合。
何か通じ合うものがあったようです。
クルテク再考
クルテクは、言わずと知れたチェコの人気キャラクター。
人気のキャラクター絵本 ・・というと、あまりにも商業ベースに乗りすぎて、
かえって食傷気味になってしまう人も多いのではないかと思います。
クルテクも、決して例外ではありませんが、
私はこの作品に、他のキャラクター絵本とは違う魅力を感じています。
確かに、ミレルさんの描くキャラクターはどれもこれもかわいいし、
ぬいぐるみやキーホルダーにするには、うってつけのフォルムですよね。
けれども、私が一番魅力を感じているのは、クルテクの性格です。
コマ漫画からアニメまで、たくさんのストーリーがありますが、
クルテクの優しさや誠実さが描かれたお話がとても多いのです。
例えば、KRTEK A MEDVEDI(クルテク と くま)という絵本のお話・・・
クルテクは、ピクニックに持って行ったお弁当のパイを、くまに食べられてしまいます。
くまが、お詫びのしるしにと、川で魚を捕ってプレゼントしてくれるのですが、
クルテクは、後でそっとその魚を川に戻してあげるのです。
“お詫びのしるし”とか“恩返し ”まではよくある展開です。
多くはここで「めでたし、めでたし」となります。
その後のお話にクルテクらしさが出ているこの絵本が、私はとても好きです。
その他のお話でも、地上に落ちた星を空に戻してあげようとしたり、
病気のねずみのために薬草を探してあげたり、
クルテクはいつも他者のために献身的に行動します。
また、自分が何かを望む時は、誠実に懸命に努力するのです。
といっても、大人の意図が露骨に感じられる、
いわゆる“躾け絵本”とは、在り方がまったく違います。
私は、制作者がクルテクのように優しく誠実でなければ、
こんな作品は作れないと思うのですが、どうでしょうか?
翻訳されている作品はそれほど多くありませんが、クルテクの絵本は
言葉が読めなくても比較的ストーリーが分かりやすような気がします。
それは、クルテクの 優しさや誠実さが、文化や世代の違いを超えた
普遍的なものだからではないでしょうか。
人なら誰でも持っている善なるもの(あるいは“求めてやまないもの”
と言ってもいいかもしれません)を素直に表現しているからこそ、
言葉がわからなくても理解できるのではないかと思うのです。
子供がチェコ語のクルテク絵本を読んでくれた、というお便りも何度かいただきました。
もちろん、チェコ語の文章を訳してくれたという意味ではありません。
子供たちはきっと、本能でクルテクの気持ちを察しているのです。
4歳になる知人の娘さんも、困ったクルテクの絵を見て、
何故困っているのかを懸命に思いやっていました。
クルテクの優しさや仲間の協力でハッピーエンドになったこともちゃんと理解して、
一緒に喜んでいました。
この時は、むしろ文章など分からなくてよかったとさえ思いました。
クルテク絵本に表現されている優しさや誠実さは、大人にも子供にも
言葉を超えて連鎖するような気がします。
夏バテ先取り
真夏を先取り!
じゃなくて・・・夏バテをしっかり先取りしました。
そんなもの先取りしてどうする。。。。
どういうわけか、この時期に体調を崩すと、
あとちょっとというところで、なかなかすっきり治らないんですよね~。
今日も頭の中に小さな頭痛虫が居座っています。
咳が抜けきらないとか、だるさが消えないとか、
周りにも“ちょいわる”?な人たちが結構います。
皆さんも、くれぐれもお体を大切に。
さてさて、ぼ~っとしている間に、いくつか荷が届いて
新しい本が入荷しました。
サイト上で“入荷待ち”と表示されている本も何タイトルか入荷しましたが、
ご予約数が入荷数を上回ってしまっているものがあります。
もちろん、早めに再入荷の手続きはしておりますが、
このようなことは時々起こりますので、
もしも、入荷待ちの本の中に確実に入手したいものがありましたら
予約というかたちで、ご注文くださいね。
絶版になっていない限り、必ずお届けできるように数を確保します。
・・・
この辺りは、なんだか今日も梅雨らしくないお天気です。
これから海にいって、頭痛虫の虫干しでもしてきます。
Love & Free
旅行記を読むのが好きです。
旅のおみやげ話を聞くのも好きです。
「おみやげは何がいい?」と聞かれた時はいつも、
「モノはいらないから、帰ってきたらおみやげ話を聞かせて」と答えます。
同じ場所を訪れても、人によってまったく見え方が違うはずですし、
自分の一生だけで出会えるものはごく僅か。
だから、旅先での経験を聞かせてもらうことは、最高のおみやげです。
かなり前のことになりますが、本屋さんで偶然
「Love & Free」という旅行エッセイに出会いました。
ジョン・レノンの曲名みたいなタイトルが旅行記の棚ではちょっと異質で、
何となく手に取ったのです。
ザブタイトルは、「世界の路上に落ちていた言葉」。
著者が旅先で撮ったスナップ写真に、その時々に感じたことを
詩のような文章で書き添えてある写真エッセイで、
パラパラとページをめくってみると、
笑っている子供たちの写真が多い・・・
映っている人たちが自然な表情をしている・・・
第一印象で、この人がいい旅をしていることが伝わってきます。
前書きに「・・・約1年8ヶ月。結婚したばかりの妻とふたりで、気の向くままに世界数十ヶ国の路上を歩いた。・・・旅のコースも、期間も、特に決めなかった。・・・金がなくなったら帰ろう、それだけを決めて出発した。」とあります。
東南アジアの島で、モンゴルの砂漠で、シベリア鉄道の車中で、ヨーロッパの裏道で・・・
著者が見つけて拾い集めたものたちが、この一冊にぎゅっと圧縮パックされています。
それらは“モノ”ではありません。
例えば、「風」というページがあって、モンゴル遊牧民の男の子に
ハーモニカを貸したというエピソードが記されています。
「オマエが吹くのか?」って聞くと、彼は首を横に振った。
そして、彼はハーモニカを風にかざした。
ふぁ~~~ん、ふぁ~~~ん、ひゅふぁ~~~ん~~~~風がハーモニカを吹いていた。
強く弱く、細かいビブラートを懸けながら、
風は絶妙なトーンでハーモニカを吹いた。人間の口では絶対に出せない音...
ふたりでマザーテレサの活動を手伝ってみたり、カオサンロードをたゆたってみたり、
モンゴルの草原で星の歌を聴いてみたり。
きれいなだけじゃないこの世界の表や裏を、自らの足で歩んだ若き旅人のリアルな記録です。
著者と面識はありませんが、こんな本を手にすると、
思いがけず見知らぬ人から最高のおみやげをもらったような気になります。
ちなみに旅の終わりのページには、こんな言葉。
大切なことに気づく場所は、いつも、
パソコンの前ではなく、青空の下だった。
.....同感。
心にLove & Freeが足りなくなった時におすすめ。
紫陽花
近所にあじさい並木があって、ほぼ満開になっています。
この花は晴れた日よりも雨の日の方が美しく見えるんですね。
昨日通りがかりに、思わず見とれてしまいました。
晴れだろうが雨だろうがあじさいの美しさに変わりはないはずですが、
多分、雨で沈んだ風景の中でこの花の色が際立つのでしょうね。
それから、雨で沈んだ気持ちにも。
あじさいは漢字で“紫陽花”と書きますが、
まさに、薄暗闇に差す紫の陽光のように、そこだけ透明に明るく映ります。
日々変化する花色のグラデーションは、何度見てもはっとするような美しさ。
見慣れているはずの花なのに、何故か今年は今更ながらに感動しています。
昨日、しとしと雨が降り続いてようやく本格的な梅雨入りかと思ったら、今日は快晴。
太陽と紫陽花で、眩しすぎるほどの陽気です。
ちなみに、先日の新聞にこんな記事が載っていました。
http://www.yomiuri.co.jp/tabi/news/20060616tb01.htm
“夜のあじさい号”・・・乗ってみたい。
なんだか、違う世界に行ってしまいそうだけどね。
愛の詩
どうも最近小忙しくて、心の中が相当ちらかっておりました。
それで、今日は未読の詩集を手に取って、
どこともなくページを開くと、それは愛の詩でした。
その詩は、こんなふうに結ばれています。
「なんにもないのになにもかもある
それこそ私の最大の贈り物
それを私は愛と呼ぶのだ」
鍵カッコで囲まれたこの言葉は、いったい誰が発したものなのでしょう。
この詩にはこんなふうに記されています。
その誰かが誰かはいつまでも秘密
この詩に登場する“ふたり”は、その誰かからの贈り物を
受け取ることができるだけ。
お金で買えるものも買えないものも。
それらを、足し算したり、引き算したりして、
ふたりはやっと最大の贈り物にたどりつく・・・
この詩だけ読んで、この詩集を閉じました。
こんな詩を、一回にいくつも読むことはできません。
偶然か必然か・・・
今の私に必要なのは、“愛の詩”みたいです。








