*たわごとコラム

手前味噌

2月の末に毎年恒例の味噌づくり。

せっかくなので材料にはちょっとこだわって、
大豆も米麹も農家の方から直接譲っていただいた無農薬のものを使います。

今年は自家栽培の大豆も少し混ぜることができました。

自分で栽培すると、無農薬栽培がいかに大変かがよく分かります。

C130302a.jpg

こうして水の中できれいに膨らんだ大豆たちには、たくさんの人手がかかっています。
栽培中はもちろんのこと、
収穫した大豆を一つ一つ人の手で選り分けているはずなのです。

そう思うと、自然に感謝の気持ちが湧いてきて、
こんなふうにお味噌をつくれること自体が
何とも平和で、ありがたいことなのだと気づきます。
そして、そんな気持ちでつくるお味噌はきっとおいしくなるだろうと思うのです。

まさに、手前味噌・・・(笑)

寒仕込みといって、味噌づくりは寒い季節の恒例行事ですが、
28日は小春日和で、翌3月1日にはツバメの姿を見かけました。
北国では雪が何メートルも積もっているそうですが、
この辺りにはもう春の足音が聞こえています。

ギリギリ寒仕込みのお味噌は、今年の秋には食卓に上ります。

モンゴルとモロッコ

前回のコラムの書き出しが
「モンゴルとスペインに4ヶ月滞在していたH.Nちゃんが・・・」
になっていましたが、正しくは「モロッコとスペイン」です。

今気がつきました。(苦笑)

といいましても、彼女は前回の旅でモンゴルを訪れていますので、
まったくの間違いでもありません。

ちなみに、モンゴルは「私にとっては修行だった」と語っておりました。

近くて遠い国、モンゴル。
遠くて遠い国、モロッコ。

私たちも、いつか訪れることがあるでしょうか?

ちなみに、店主Bはすでに難色を示しております。
一番の理由は「おいしいビールが飲めそうもないから」だそう。

店主Aとしては、素敵な絵本がある国を旅したいのですが、
モンゴルとモロッコは・・・どうかなぁ・・・

でも、行ってみなければ分かりませんね。

モロッコ帰りのH.K

モンゴルとスペインに4ヶ月滞在していたH.Nちゃんが、
帰国のその足でうちに立ち寄ってくれました。
その前にも彼女はユーラシア大陸を横断していたので、再会するのは1年半ぶりです。

駅まで迎えにいったのですが、改札から出てきた彼女の周りだけ空気が違って見えました。
バックパックが20kg、友達へのお土産がいっぱい詰まったカートが20kg、
計40kgもの荷物を持って現れたH.Nちゃん。

C1202-20.jpg

その日は「やっぱり日本の食べ物はおいしいな~」という彼女に、
あれやこれやと日本食をごちそうし、旅の土産話で盛り上がりました。

モロッコのタジン鍋屋で手伝いをして、そのかわり安く宿泊させてもらったという話。
ベルベル人の結婚式に出席したという話。
砂漠の朝日がきれいだったという話。
スペインで突然ファッション・ショーに出演することになったという話。
クスクスのおいしい作り方・・・
彼女はモンゴルやスペイン以外にも世界中を旅しているので、話の種が尽きません。

ほとんど日本にいないので、
アベノミックスも尖閣問題も、剛力彩芽も、いもとようこも知りませんが、
彼女しか知らないことをたっくさん知っています。

「この後どうするの?」と質問すると、
「バイトをしてお金が貯まったら、今度はアフリカ大陸と南米大陸を旅する予定」
だと目をキラキラさせながら答えていました。

彼女は、私の知り合いの中で最も「自由」な人。

「就職しなくて大丈夫なの?」とか
「結婚適齢期過ぎちゃうよ」とか
「年取ったらどうするの?」とか

一般の人は、たいがいそんなふうに彼女に問いかけます。
ほとんどの人は将来に不安を感じていて、
常にそれに備えようとしているからだと思います。
今のところ彼女は、全くそういう不安を感じていない様子。

うちでは時々、本当に自分がやりたいことを考えるために、
「もしも今、時間もお金も体力もあって、それ以外足かせも何もなかったら何がしたい?」
と問いかけ合います。「もしも宝くじが当たったら・・・」みたいなのりで。
もしも、の話なのだから、何でも好きなように答えればいいのに、
何故か即答できなかったりします。
そんな時、心底『いかんな~』と思うのです。

彼女が、これからどんな旅を見せてくれるのか、とても楽しみです。

彼女は、ただ彼女らしく生きることで、私たちに多くを与えてくれているのです。

虹といえば・・・

そういえば昔、虹という字はどうして虫偏なのだろうと
不思議に思って調べてみたことがあったのですが、
もうすっかり忘れてしまったので、改めて勉強し直しました。

それで、「へぇ~~~」とか「ほぉ~~~」とかいいながら、
虹の余韻を楽しんでいます。

本来、虫という字はヘビを表すのだそうで、
さらに、ヘビ=龍であるとも考えられているそうです。

つまり、龍(虫)が大空を貫く(工)と書いて「虹」という字になったのだとか。

古来の中国では、虹という現象を特定の龍がつくりだすものだと考えられていて、
その龍の名前が「虹(ゲイ)」というのだそうです。

虹が龍の名前であったとは・・・

ちなみに、「蜃(しん)」という名前の龍もいて、
霧を吐き、遥か遠くの景色を大空に映し出すことができるといいます。
そう、この現象は一般的に「蜃気楼」と呼ばれています。
「蜃」という字にも虫がいますよね。

龍神というのは水を司る神様なので、
虹や蜃気楼のような気候現象には必ず龍が関わっているということらしいです。

「蜃気楼」には、更に面白い説がありました。
「蜃」という字は、「はまぐり」とも読むらしいのですが、
なんと蜃気楼は「海中のオオハマグリの泡が映し出す幻」という
言い伝えもあるのだそうです。

漢字には、いろいろな情報が秘められていて面白いですね。

虹を追いかけて

2月4日、この辺りは不思議な天気でした。
東の空はきれいに晴れていて、西の空には真黒な雨雲。
陽が射しているのに、西の雲が雨を降らせています。

その日は外出の予定があって、家を出る時に空を見上げると、
雨雲が西からどんどん広がってきていました。
その雲から逃れるように海沿いの国道を車で北上。

目指す方向は「晴れ」なのですが、背後は「雨」で、
ちょうど、晴れと雨の間を走っているような感じでした。

そして、前方の視界が開けた時に見えたのが大きな虹!
きれいな弧を描いた、完璧な虹です。

思わず車を停めて、空を仰ぎました。
すると、見る見るうちに雨雲が広がってきて虹は薄れてゆきます。
消え行く虹を惜しみながら再び車を走らせると・・・
間もなく晴れの世界に追いついて、またもや前方に大きな虹が!

こんなことを3度も繰り返し、延べ1時間もの間虹を見続けることができました。

C130204.jpg

よく見ると、外側にもう一つ虹が見えます。

C130204a.jpg

この日は、今までの人生の中で一番長く虹を見続けた日。

どんなに走り続けても虹に追いつくことはできませんでしたが、
雨雲からは逃げ切ることができましたよ。

なんかね、生きているといいことあるな~って思えた日でした。(笑)

天の川を道しるべに

「フンコロガシ、天の川を道しるべに・・・」という科学報道を目にしました。

フンコロガシは天の川の光を頼りにまっすぐにふんを転がすという研究結果が25日、米科学誌カレント・バイオロジー(Current Biology)に発表された—とのこと。

太陽光や地磁気をナビにする動物や鳥、虫たちのことは昔学校で習った覚えがあります。
アザラシや一部の鳥が星を手がかりにすることは分かっているそうですが、
天の川を道しるべにすることが報告されたのはフンコロガシが初めてなのだとか。

見える星の数が少ない地域に住んでいると「天の川の光を頼りに」というのは
やにわには信じられませんが、先月のコラムにも書いたように、
降り注ぐような星空が見えるところでは、天の川ははっきりと目視できますし、
それほど不思議なことでもないのかもしれません。

ちなみに、フンコロガシというのは和名で、学名はScarabaeus。
スカラベ (scarab)というのが通称です。

古代エジプトでは、スカラベの習性が太陽神と近似したものであることから、
聖なる甲虫として崇拝されていたといいます。
けれどもこんな話を聞くと、
本当はもっと深い理由があったのかも・・・と、思ってしまいます。

天の川が見えなくなってしまった地域のスカラベは、どうしているのでしょうね?
そういう地域では、生きていけないのでしょうか?

星が見えなくなると、人はいろいろな意味で道を見失ってしまいますが、
それは人間だけではないのですね。

>>フンコロガシも「天体観測」、天の川を方向の手掛かりに

ライフ・オブ・パイ

土曜日、出先で急に予定が変更になって時間が空いてしまい、
せっかくだからと、映画を観ることにしました。

選んだのは、予告編で気になっていた「ライフ・オブ・パイ」。
227日間、小舟で 虎とともに漂流した少年パイの物語です。
偶然にも封切られたばかりでラッキーでした。

この映画、「次のアバター」などと評されていますが、
映像も内容も、全く違う方向性の作品だと思います。
もちろん、映像も美しく、壮大なアドベンチャー物語として楽しむこともできますが、
私にとっては、まるで聖典の一端を問いかけられているようなストーリーでした。

生きるとは?
奇跡とは?
神とは?
虎に象徴されているものは何なのか・・・

こんなふうに、考えを巡らすことの出来る映画には、
久しく出会っていません。
(観る量自体が減っているんですけどね)

あまりいろいろ書いてしまうとネタバレになってしまうので控えますが、
この作品を観て思わず宙を見つめてしまっている人と、
ちょっとお話してみたい気分です。

幻の花

先日東京から、店主Bの知り合いが「熱海桜を見たい」と言ってやってきました。
ところが今年は寒さのせいで開花が遅れていて、
残念ながらまだまだつぼみは堅く閉じたまま。

予め開花状況は伝えておいたのですが、日程をずらすことができないとのことで、
予定通りの来訪となりました。

もしかしたら、一つでも花がほころんでいるかもしれないと、
名所をいくつか回ったのですが、やはり状況はどこも同じ・・・

ただ、偶然にも山の上の公園で、珍しい花を目にすることができました。

白い、綿のような花。

C130120_20130127172245.jpg

C130120a.jpg

実はこれ、雪です。
先日降った雪が山の上にはまだ残っていて、
木の枝の先に花のように積もっておりました。

この日はとても天気が良かったので、この日のうちに
融けて消えてしまったと思います。

消える間際にほんの少しの間だけ見られる雪の花・・・
桜よりもはかない幻の花です。

熱海桜は見られなかったけれど、わざわざ東京から来てくれた人と
この雪の花を見ることができて、本当によかった。。。

変化を待つ鳥たち

東京に初雪が降った日、この辺りは一日冷たい雨でした。

遠くから海岸を望むと砂浜が白くなっていて、一瞬雪かと思いました。
暖かいこの地域でも、ついに雨が雪に変わったのかと思いきや、
よくよく見ると、それは鳥たちの大群でした。

普段人影の多いこの砂浜では、滅多にこのような光景を目にすることはありません。
この日はかなりの悪天候だったので、鳥たちは防波堤の内側に避難してきたのでしょう。

身を寄せ合い、抗うことのできないものを受け入れて、じっと時の変化を待つ鳥たち。
時が経てば必ず晴れると、生まれながらに知っているのでしょうか?

C130115.jpg

好物を食べて

昨年ホームドクターに「子供の頃に好きだったものを食べなさい」といわれ、
お正月に『そうだ!私子供の頃、きな粉餅が好きだったんだ~!』と思い出して、
せっせ、せっせと食べました。
お陰様で風邪も引かず、おなかも壊さず、元気に年末年始を過ごすことができましたよ。
今年になって、まだ一度も体重計に乗ってませんけどね。(現実逃避?)

ちなみに、女性は毎日料理をする人が多いから、寿命が男性よりも長いのだ
という説があります。

つまり、自分の体が欲しているものを無意識のうちにその日のメニューにしていたり、
味付けを微妙に変えたりしているからだ、というのです。

最近は料理をする男性も増えましたから、
寿命の差は無くなってくるかもしれませんね。

ちなみに、海辺で育った店主Bの子供の頃の好物は、
ほとんどが新鮮な魚介類です。
当時、近くの浜でとれたばかりのアサリや蛎を、
どんぶりにてんこ盛りにして食べていたそうです。
お店で買ってきたものは「ぜんぜん味が違う」と言ってあまり食べません。
Bの好物はあくまでも”新鮮な”魚介類なのです。
今、その海は汚れてしまい、貝を穫ることはできません。

ホームドクターも「君の好物は、今となっては贅沢なものばかりだね」
と苦笑しておられました。

本日から更新再開

2013年もすでに一週間が経過(はやっ)・・・本日から更新再開です。

さてさて、今年はいったいどんな本と出会えるでしょう?
そのワクワク感を皆さんと共有できる喜び!
それがプレシャス・ブックスの原動力です。

年明け早々出版不況についての新聞記事を目にしましたが、
数は減っても「本は不滅!」と勝手に私は信じています。
なにはともあれ、
「いろいろ現実は厳しいと思いますが、今年もいい絵本出してくださいね~」
と世界中の出版社にテレパシーを送りました。

2013年最初の一冊は、年末にポーランドから届いたサーカスの絵本です。

今年もゆったりのんびりのマイペース更新になると思いますが、
どうぞよろしくお願い致します。

C130101a.jpg

C130101b.jpg

今年は3日に初富士山を見ることができました。

明けまして、おめでとうございます。

2013年

明けまして、おめでとうございます。

20130101.jpg

PADE TOP