*たわごとコラム

なかなか切るタイミングをつかめなくなって

私は、相手より先に電話を切ることができません。
知り合いや友人が電話を切ったのを確認した後に、
ちょっと安心した気持ちになって“切る”のボタンを押します。
けれども、相手も同じようなタイプの人だと、
お互いになかなか切るタイミングをつかめなくなって、
不思議な間が出来てしまうことがあります。

そこで最近は、そういう時こそ私から先に電話を切るようにようにしています。
同じタイプだから、分かるんですよね。
なかなか電話を切れない気持ちが。
私から先に電話を切って、相手がほんのちょっと安心した気持ちになれるなら、
それがなによりと思うようになりました。

同じような心境の変化がもう一つ。

以前は、頂き物をした時にはすぐにお返しを、と考えるのが常でした。
貰いっぱなしは失礼だと思うからです。
もちろん、今でもその気持ちは変わらないのですが、
ここに住むようになって、ちょっと考え方が変わりました。

例えばこの辺りでは、時折近所の方が野菜を分けてくださったり、
手づくりのお料理をごちそうしてくださったります。
そういう頂き物がとても多いのです。
はじめの頃は、すぐにお返しを持っていったのですが、
この辺りの方たちはとても律儀なので、
またすぐに“お返しのお返し”が来るのです。

更にうちが“お返しのお返しのお返し”を持って行こうものなら、
収拾がつかなくなってしまいます。
そこで今では、ただありがたくいただいています。
物で返すのではなく、心から感謝の気持ちを述べて、
時には後日「こんな料理にしてみました」と、路上で長話になることもあります。

時折、帰省した時のお土産や、手づくりのお菓子を持っていきますが、
それは“お返し”のつもりではなく、日頃の感謝の気持ちです。

義母はずっと、結構な広さの畑仕事をしていますが、
自分で食べる分はほんの僅か。
ほとんどが、誰かにあげるために作っているのです。

「この野菜は○○が、好きだから」
「この野菜は○○のところでは作ってないから、喜ばれる」

と、誰かの喜ぶ顔見たさに、汗水たらして農作業をしているのです。
そしてそれが義母の、生き甲斐の一つになっています。

だから、義母はお返しなんか貰うよりも、
もりもりおいしく食べてくれた方が嬉しいと言います。

今ではみんな分かっていますので、いちいちお返しをしてくる人はいません。
そのかわり、持ちつ持たれつ。
ある日玄関先にバケツ一杯のアサリが置いてあったり、
花が置いてあったり・・・
名前なんて書かれていなくても、誰からのお裾分けなのか全部分かるのだそうです。

以前の私は、相手のことを思っているつもりでいながら、
無意識に『不義理をしたくない』という自分の気持ちを優先していたのかもしれません。
それは、見返しを期待して何かをするのと同じですよね。

今では「ありがとう」の気持ちが、以前よりも
ゆったりと、でもしっかりと、繋がり合っているのを感じます。

そしてそれは、その人を心から信頼するということでもあるのですね。

2度おいしい豆苗

豆苗を買ってきて料理に使った後、
根の部分を水に浸して、日の当たる場所に置いておきました。

DSC01313.jpg

すると・・・

見る見るうちに新しい芽が伸びてきて、
あっという間に食べごろに。

あんまりきれいなので室内に飾ったところ、
光の方へ、光の方へと蔓が伸びてゆきました。

C1208-12.jpg

『豆苗も生きているんだな~』としみじみ感じて
なんだか食べる気を失ってしまい、しばらくそのまま置いておきました。

2.3日後・・・

元々種に残っていた養分が切れたらしくて、急にしおれ始めました。

このまましおれさせてしまうのは申し訳ないと、
急いで収穫?して料理に使いました。

わがまま人間の豆苗栽培物語。(笑)

Henri’s Walk to Paris

Henri’s Walk to Paris

50年ぶりに復刊されましたね。
といっても、もう半年ぐらい経ちますが・・・

ヒッチコック監督の映画『めまい』や『サイコ』の
タイトル・デザインで知られるアメリカのグラフィック・デザイナー、
ソウル・バス(Saul Bass)がイラストを手掛けた絵本です。

コレクターたちの垂涎の的だったこの作品、
古書市場では長い間、相当な高値で取引されてきました。

復刊本は、PP加工が施されていないダストカバー付きで、
当時の版を忠実に再現したと思われる仕様になっています。

「足」と「手」だけで登場人物が表現されているのですが、それでも、
『パリに行ってみたい!』というアンリちゃんの冒険心が伝わってきて、
すんなりと感情移入してしまいます。

ところで、子供たちがこうした絵本に対してどういう反応を示すかというと・・・

これまでに何度か、いわゆるデザイナーズ絵本を実際に子供に読み聞かせしたという方の
書評を目にしたことがあるのですが、
おおむね「子供にはあまり受けない」という内容でした。

確かに、小さな子供と一緒にグラフィカルな絵本でイマジネーションを膨らませるためには、
ちょっと工夫が必要かもしれません。

だからといって、こうした作品を美術品のように扱うのはどうかと思います。

今でこそ、デザイナーが手掛けた絵本は珍しくなくなりましたが、
先駆けとなったソウル・バスやポール・ランドの作品が、
後続のアーティストに多大な影響を与えたことは言うまでもありません。

この絵本は、表現の可能性を広げ、アーティストの卵をたくさん育ててきたのです。

絵本によって育まれるのは、子供たちだけではないのですから。


Henri’s Walk to Paris
>> click! amazonで買えます!

一生に一度の月

8月2日、満月。
夕暮れの月の出。

C1208-02a.jpg

見る見るうちに昇ってゆきます。

C1208-02b.jpg

月は毎日昇るけれど、何か特別な感じがする時があるのです。
今日の月も、そういう月でした。

C1208-02d.jpg

いずれにしても、一生に一度の月。
今日の月は今日の月、明日の月は明日の月。

ちなみに今月はブルームーンが見られます。
月末の31日にも満月になるのです。
この2度目の満月のことをブルームーンといいます。
ひと月に2度満月が見られるのは、数年に一度。
その珍しさからか、ブルームーンを見ると幸福になれるという伝説があるそうです。

10年経ちました。

このサイトをオープンして、10年が経ちました。

『10年・・・・・・・・・・・・・・・・』(遠~い目)

あっという間の10年・・・されど、10年。
あんなことやこんなことや・・・・振り返ればいろんなことがありました。

本を取り巻く状況も激変。

10年前は、SNSどころか、Blogも登場したばかりでしたよね~。
たった10年でインターネット環境も大きく進化しました。

日進月歩で進化してゆく世界で、
プレシャス・ブックスのスタイルは、当時とほとんど変わっていません。
店主も、まったくもって時代遅れなサイトであることは重々自覚しています。

リニューアルを何度も検討しましたが、日々ご紹介してきた本たちのデーターは、
塵も積もればで相当な量になっており、そう簡単には変更が出来なくなっています。

(再び、遠~い目)

なんだか、高層ビル群の中に取り残された、昔ながらの小さな古本屋みたい。

実際に都会で営む小さな古本屋さんは、みんなそんな感じかもしれません。
変わりようがないというか、変わらない方がいいというか。
それはどこの国でも同じです。

本屋のスタイルも多様化しましたが、本というものがなくならない限りは、
時間の流れ方がそこだけ違うような小さな古本屋さんも、
細々と生き続けるでしょう。(・・・と願いたい)

店に入ると、たくさんの本があって、
中にはもう何年もそこから動かされた形跡がない本も眠っている。
お客さんから探求書のタイトルを告げられると、在庫がある場合は、
すぐにその本を棚から出してきてくれる。
どんな本がどの棚にあるか、いつ入荷したものか、全部把握してるんですよね。
これも、どこの国でも同じ。

昔からよく古本屋さんに足を運んでいた私は、
ネットショップの検索機能をも凌ぐ古本屋店主の能力に、
いつも感心していました。

10年たった今、気がつけば私にもそんな能力が身に付いていました。
ネットショップなのに、アナログな能力を駆使して運営しています。(苦笑)

この先10年、いったい何がどうなるのか予測もつきませんが、
もうこうなったら、このままのスタイルで行けるところまで行ってみようかと
最近は思うようになりました。

一応、このサイトには簡易的な検索機能が付いていますが、
もしもお探しの本がありましたら、直接店主にお問い合わせください。
その方が、より具体的な情報をご提供することができると思いますので。(笑)

カランコロン

梅雨が明けたと思ったらいきなりの猛暑・・・と思ったらまた雨続き。
毎年のことですが、8月に入る前に既に夏バテしています。(苦笑)

この季節になるとほぼ裸足の生活。
もともとどんな季節であろうと靴下が苦手、ストッキングもタイツもスキニーも、
ピタッと着るものはみんな苦手です。
靴だけは、ピタッとしていないと具合が悪いのですが、
本当はそれも苦手なのかも。
なので、冷え性にも関わらず、いつもいつの間にか裸足になってしまうのです。
しかも、身につけるものに関しては化学繊維やゴムも金属も苦手。(野人か?)

で・・・

数年前、ゆかた用に下駄を買ったら、
なんだか履き心地がものすごく気に入ってしまい、
夕涼みの散歩には、いつもこれを履いて出かけるようになりました。

素足にさらさら、歩くとカランコロンと乾いた音がします。

カランコロン
カランコロン
カランコロン

これがまたいい感じ。

カランコロン
カランコロン
カランコロン

わざと大きな音を立てて歩いてみたりして・・・

あれっ? なんだかこの感じは、いつか味わったことがあるような。
そうそう、子供の頃、きゅっきゅっと音のなる靴を買ってもらって、
それが楽しくて、いつまでもいつまでも歩き続けたっけ。

木のサンダルといえば、スウェーデンのサボが人気ですけれど、
日本の夏にはやっぱり下駄でしょ。

カランコロン
カランコロン
カランコロン

歩くのが楽しくなるんです。

C1207-23.jpg

ビーチがワクワクしてる

ついに梅雨が明けましたね~。
ぐずつきがちだった毎日が嘘のように、青い空、青い海が広がっています。

前の浜は既に海開きしていますが、今日は夏休み前の平日、
嵐の前の静けさといったところでしょうか、
海水浴客も、そんなに多くはありません。

海の家も準備万端。
湘南あたりのおしゃれ~な海の家とは違って、かなり素朴な感じです。

メニューは、ラーメン、カレー、やきそば、ホットドック、フライドポテト・・・
これぞ王道の品揃え。(笑)

特別なものは何もないけれど、特に子供たちにとっては、
こういうところで食べるご飯が一番のごちそうなんですよね。

人影は少なくても、この季節の海岸はワクワクした空気に満ちています。

夏の終わりにも人影は少なくなるけれど、空気の色が全く違うのです。

C1207-18.jpg

大切なのは・・・

店主Bがボロボロ涙を流しているので何事かと思いきや・・・

戦地に赴き無事帰還したアメリカの兵士さんたちと、家族の再会。

私も涙が止まりませんでした。

もちろん、戦地で戦った相手方にも家族がいます。

こんなにも大切な家族を離れ離れにさせてしまう原因を、
わざわざ人間自身が作り出している現実。

シャボン玉

まだまだ梅雨は開けていませんが、
週末ともなると、海辺は夏休みを待ちきれない人たちで大にぎわいです。

久しぶりに晴れ間がのぞいた七夕の日、
浜に出てみると、波打ち際でシャボン玉を作っている女性がいました。

環になった糸をシャボン液に浸して、それを海から吹く風にさらすと
自然に大きなシャボン玉が出来ます。

風がふうわりと優しく吹いて、それをシャボン液が包み込む・・・
その女性は、多分妊婦さんで、
まるで祈りの捧げるみたいにそれをただ繰り返しているのです。

それは、なんだかとても美しい光景でした。

風が作り出す思わぬかたちの造形に驚きながら、
シャボン玉がどこまで遠く、高く飛んでゆけるか見届けたいと、
しばらくの間、夢見心地に見つめていました。

C1207-09.jpg

大人たちは誰もがそんなふうに、控えめに遠望しているのですが、
こどもたちはシャボン玉を見つけると走り寄って行って手を伸ばします。

C1207-09b.jpg

そして、競う合うように次から次へと飛んでくるシャボン玉を
つぶして遊びます。

どういうわけか、どの子供も皆同じように
シャボン玉を追いかけて、つぶすことに夢中でした。

『何故だろう?』
ふと、不思議に思いました。
子供はどうして、無邪気にシャボン玉をつぶしたがるのだろう?

逆に、大人がそう出来ないのは、
それがどんなに儚いものかを知っているからかもしれません。
夢のように消えてしまうと分かっているその美しい瞬間を、
むやみにつぶすことは出来ません。

けれど、いずれにしてもシャボン玉は瞬く間に消えてしまう・・・

大きくても、小さくても、
つぶれても、つぶされても、
高く飛んでも、遠くに飛んでも、そんなことはおかまいなしに、
妊婦さんは海風と一緒に、
ただ淡々と、シャボン玉を生み出しておりました。

LOTS OF HEART PROJECT

prev_eng.gif prev_chi.gif prev_fre_fra.gif

「LOTS OF HEART PROJECT」は、
震災に際して世界中から日本に寄せられた多くのあたたかい支援に対し、
ポスターを使って、感謝の意を伝えてゆこうというプロジェクトです。

このプロジェクトは、発起人であるアートディレクターの柴岡洋次さんが、
2011年3月11日震災直後に作成した、一枚のポスターから始まったのだそうです。

アクションはシンプル。
「公式サイトから、ポスターのデータをダウンロードし、
プリントしたものを適した場所に貼る」

LOTS OF HEART PROJECTのfacebookページには、
海外のレストランや、学校、宿泊施設などなど、
プロジェクトに賛同した方々から、たくさんの報告が寄せられています。

決して日本人が経営している場所ばかりではありません。
このポスターを貼る場所を、現地の人が提供してくれているというケースも
とても多いようです。

もちろん、ポスターとして貼るだけでなく、カードにしたり、
メールに添付して送ったりしてもいいと思います。

「出来ること」っていろいろあるんですね。

>> LOTS OF HEART PROJECT公式ページ
http://www.lohp.jp/entry/index.php

>> LOTS OF HEART PROJECTのfacebookページ
http://www.facebook.com/lotsofheartproject

イワツバメの夫婦

毎年、海岸に建っている東屋の軒下にツバメが巣を作ります。
これは、今月上旬に撮った写真。

これから巣作りを始めるのでしょうか。
2羽ぴったりと寄り添って、垂直の壁に止まっていました。
足場もない場所にいったいどうやって?

その姿があんまりにも可愛いのでしばらくの間観察していたのですが、
2羽ともほとんど動きませんでした。

向かって左側のツバメは「なんで見てるの?」という顔をして
こちらを見つめています。
目もくちばしも真っ黒なので、写真では分かりずらいですね。笑

ちなみにこのツバメは、街中でよく見かける喉と額が赤いツバメとは種類が違います。
こちらはイワツバメといって、いわゆる燕尾の切れ込みも浅く短め。
本来は岩場に巣を作るので、『岩ツバメ』というのだそうです。

ツバメは巣作りに泥を使うため、非常に土壌汚染の影響を受けやすいのだとか。

今年も昨年の夏同様、ある浄水場の汚泥処理施設でツバメが大量死しました。
ニュースでは原因が解らないといっていましたが、今更何をかいわんやです。

ツバメが命と引き換えに警鐘を鳴らしてくれているような気がして仕方がありません。
ツバメが飛び交っているということ、それすらも当たり前のことではないのですね。

C1206-28.jpg

Mattが帰ってきた

Mattが帰ってきたというニュースをキャッチしました。

世界各地で現地の人たちとダンスし、
その動画をYouTubeに投稿して大反響を呼ん
でいるあのMattです。
日本でも、少し前にCMに登場したので覚えている方も多いかと思いますが、
(後日訂正!—このCM、今も放映されていますね)

最近になって久々の新作が投稿されて再び話題になっているようです。

これが第4作目ですが、更にパワーアップしています。
いろんなものを巻き込んでいるそのエネルギーが、どんどん大きくなっている感じ。

この映像を見ると、何故か涙があふれてきます。
言葉にならないこの感覚を、
きっと世界中の多くの人が同じように感じているはずです。
だからこそこの映像がこんなにも話題になるんですよね。
そのこと自体に、大きな希望を感じるのです。
Where the Hell is Matt? 2012

Matt(マシュー・ハーディング—Matthew Harding、1976年9月27日 – )は
アメリカのゲームクリエーターです。
彼はかつて殺戮ゲームの開発に携わっていたのだそうですが、
そんな仕事に疑問を感じ、会社を辞めて旅に出たのが、ことの始まりなのだとか。
はじめは仲間内だけに伝えられていたこの映像は、
やがて口コミによって広がり、その後スポンサーがつくまでになりました。
今やMatt
は、世界で最も有名なダンサー?です。

PADE TOP